まずはこちらをご覧ください。
プラグです。実はこのプラグはそう遠くない過去に交換されていました。
問題なのはこの部分。
どうでしょう?真ん中、すなわち2番シリンダーに取り付けられていたプラグですが、形が少しおかしいことが分かります。
電極がなくなっています。
交換されて間もないプラグがこのような状態にある時、単純にプラグを交換すればいいね!で済ませてはいけません。
どういうことかというと、エンジン本体に不具合が生じて、プラグがこのような状態になっています。
その不具合を直さないと、また同じことが起きるどころかエンジン本体を壊しかねないからです。
それではこのようにプラグの溶解が起きる原因はそもそも何か?
・プレイグニッションが起きている
・熱価が低い
・点火時期が進み過ぎている
・プラグ締め付け不良
・燃調が薄い
考えられるだけでこの位思いつきます。
この中で、燃調が薄いという事に関しては、他のプラグも参考になります。
他のプラグをみると、やや焼け気味なのでプラグの番手を上げてもいいと思います。
あと、燃圧と空燃比を点検してみて、本当に薄いようだったらポンプなどの交換も必要になってきます。
コイルも見てみます。
1本の先端のゴムが溶けかかっていますね。
コイルも交換したほうがいいですね。驚いたのは、プラグとコイルがこの状態であっても、エンジンは普通に動いていたという事。
相当な負荷をかけると若干のノッキング症状が発生していました。
交換したプラグが、すぐに問題を起こす時は必ずエンジン本体を点検してください。
前も似たようなケースがあって、三菱の3G83のツインカムでしたが、交換されたばかりのプラグが溶解していました。そのままプラグだけを交換されて、結局エンジンがブローしました。
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ガソリンスタンドでアルバイトをはじめ、その後指定整備工場へ就職。
働きながら、3級ガソリンエンジン、2級ガソリン自動車の整備資格を取得。2級整備士の資格を取得後整備主任に任命され、自動車検査員の資格を取得。
以後、自動車整備の現場で日々整備に励んでいます。
現役自動車整備士であり、自動車検査員。YouTuberもやっています。車の整備情報から新車、車にまつわるいろんな情報を365日毎日更新しています。TwitterやInstagram、YouTubeTikTokも更新しているのでフォローお願いします。