三菱のパジェロミニです。型式がH58Aというタイプ。
ヒーターが効かないということで入庫してきました。症状を確認すると明らかに水温が上がりにくいということなので、サーモスタットを交換することになりました。
パジェロミニ H58Aのサーモスタット交換です。
クーラントも車検の時に交換されていなかったので、今回は一緒に交換します。
ちなみにサーモスタットの位置はとても簡単です。オイルレベルゲージの横のハウジングの中です。
ラジエターよりクーラントを抜きます。助手席側のラジエターの下の部分に白いプラスチックのドレンコックがあります。
サーモスタットは12mmのボルト2本で固定されているだけです。
割と錆びが進行しているケースもあるので、慎重にネジを回してください。
ネジを外したら、ハウジングを剥がしますのでオイルレベルゲージを抜いて作業スペースをとる。
クーラントを抜いたので、ハウジングを外してもクーラントは出てこない。
古いサーモスタットです。
長年のパッキンを綺麗に剥がすのが一番の山場です。
ある程度はスクレーパーなどでパッキンを剥がして、最終的には細かい耐水ペーパーで平らに磨きます。
パッキンを剥がしても、アルミケースが腐食しているケースがほとんどなので、ペーパー掛けしないと水漏れを起こしやすいです。
綺麗に磨いてもこんな感じです。
黒い斑点がある部分は腐食してしまっているということですね。
ちなみに新旧のサーモスタットを比較です。右側はやはり開いていました。
10年10万キロ前には一度交換するのがオススメですね。
この辺のゴムが劣化しても機能を果たしません。
新しいサーモスタットをセットします。
ここで注意したいのが、付属の紙パッキンだけだと水漏れを起こす可能性が多いということ。なので、黒い斑点が残った腐食した部分に液体ガスケットを薄く塗布しておくのがポイントです。
これは経験談なのです(笑)自分の車のサーモスタットを交換したら漏れてきたことがあります。ゴムパッキンなら問題ないんですけどね。
均等にハウジングを締め付けます。
続いてクーラントのエア抜き作業に入ります。
クーラントのエア抜きはきちんと行わないとオーバーヒートの原因になります。
これがとても便利。
この機会にスーパークーラントに入れ替えるなんていうのもいいかもしれないですね。
その時はきちんと古いクーラントを抜きましょう。
水温計があがって、ヒーターが効いてきました。
最後に冷やして、クーラントのサブタンクの量を調整して、水漏れがないか点検しておわります。
パジェロミニ H58A ヒーターが効かない サーモスタット交換でした
ガソリンスタンドでアルバイトをはじめ、その後指定整備工場へ就職。
働きながら、3級ガソリンエンジン、2級ガソリン自動車の整備資格を取得。2級整備士の資格を取得後整備主任に任命され、自動車検査員の資格を取得。
以後、自動車整備の現場で日々整備に励んでいます。
現役自動車整備士であり、自動車検査員。YouTuberもやっています。車の整備情報から新車、車にまつわるいろんな情報を365日毎日更新しています。TwitterやInstagram、YouTubeTikTokも更新しているのでフォローお願いします。