電装系

エアコン添加剤!WAKO’Sのパワーエアコンプラスをテスト!添加前と後で温度は変わるのか?

エアコンを使う時期になってきました。車のエアコンって、車種によって随分と性能に差があると思います。軽自動車でもギンギンに冷えるメーカーもあれば、大衆小型車なのに全然効きが弱い・・・。なんてことも。

エアコンのガスって、少しずつですが減少してきます。エアコンのシステムのつなぎ目にはゴムのOリングなどで密封しているものの、経年劣化でパッキンが固くなってくるからです。

単純にガスが減って効かないのであれば、補充すれば効きはある程度回復します。効きが弱いと感じる車を点検すると、単純に風量が弱くなってる車もあります。

これはエバポレーターやエアコンフィルターが詰まって、ブロアの風が弱くなっているので、そのあたりを改善させればいい。

経年劣化をしてきた車のエアコンを回復させるには、量が減ったガスを入れることはもちろんですが、添加剤を入れるという手段もあります。

エアコンの添加剤で一番評判がいいのがワコーズのパワーエアコンプラスです。

この添加剤昔から試してみたいと思っていたんですが、価格が高い・・。こんな小さな缶ですが、3000円オーバーです。なかなか気軽に試せる価格ではないのですが、YouTubeのネタにもなるだろうと買って試してみました。

WAKO’SのPAC PLUSとは?

そもそもこのパワーエアコンプラスという添加剤はどのような特徴を持ってるのか?

・コンプレッサの潤滑性を向上させ、フリクションを軽減し、エアコン使用時の燃費悪化とパワーロスを低減。

・耐摩耗性・シール性・防食性を向上し、コンプレッサー・エキスパンションバルブ・Oリング・ゴムホースなど、エアコンシステムの耐久性を向上。

・ エアコンシステム内部の汚れを取り除き分散させることで、熱交換率を高め、エアコンの冷房効率を向上させ、システム内の目詰まりを予防。

・安定した強い油膜を形成し、コンプレッサーの作動音・振動などを低減します。

WAKO’Sのプレスリリースより引用

エアコンの要となる部品、コンプレサー。実はエアコンコンプレッサーにはオイルが必要だって知っていました?

エアコンガスと一緒にオイルを封入して、潤滑させています。このパワーエアコンプラスは、エアコンコンプレッサのオイルにあたる添加剤です。

普通の車だと、クランクシャフトからベルトを介してエアコンコンプレッサを駆動させます。エンジンから動力を得ているので、コンプレッサが駆動すると負荷がかかり燃費が悪化します。

でも、エアコンコンプレッサのオイルが高性能に変わると、フリクションが低減されて駆動させるエンジンの負担が減る。燃費が向上するということです。

その他、ゴムシールなどを保護してエアコンラインの汚れを分散して冷却効率を向上させるなど様々な効果があるわけです。

パワーエアコンプラスを試してみた

実際にパワーエアコンプラスを買って、自分の車で試してみました。走行距離が11万キロオーバーのアトレーワゴンです。

テスト方法は5分間でどの程度吹き出し口の温度が下げられるか。これを添加前と添加後で試してみました。

添加前の温度は34.3度スタート。

外気温が暑い日で29度位ありました。締め切った車内は34.3度もありました。ここから5分間でどの程度エアコンが冷えるのか?

温度はLOで風量は最大です。温度計測はタニタの料理にも使える温度計を用意しました。

モデルは違いますがこういう温度計です。

吹き出し口にセットして5分間アイドリングでどの程度温度が下がるか?

結果は10.6度までさがりました。なかなか優秀ですね。ここまで冷えるエアコンというのは、結構頑張ってると思いますね。

WAKO’Sパワーエアコンプラスを添加する

手持ちのエアコン補充器具を使って、低圧側からパワーエアコンプラスを流し込みます。

接続してから、エアコンを入れます。

缶が冷たい間は流れ込んでいる証拠です。缶を触ってみて、常温と同じ位になったらエアコンラインにほぼ流れ込まれたということです。

添加後、どうなるか?

今度は室内が38度からスタートです。エアコンコンプレッサーがどの程度静かになるのかなぁとエンジンルームを開放していたから、先ほどよりも高い温度から。

同じように温度はLOで風量最大。これで5分間でどのくらいまで温度が下がるのか?

結果なんと!

まさかの同じ10.6度です。こんな偶然ってあるんだなぁと。

同じ時間で同じ温度までさげられた。この結果を見ると、パワーエアコンプラスが効いているということになります。

ちなみにこのタニタの温度計は-50度まで測定が可能です。10.6度が一番低い温度ではありません。

もし、この添加剤が効いていないのなら同じ時間で10.6度までは下がらなかったはず。

あとは燃費などにどの程度影響してくるかですね。

コンプレッサ駆動音も小さくなった

こちらは感覚的な感想になります。

エアコンコンプレッサの作動音が小さくなった気がします。特にコンプレッサがオンになる瞬間などにノイズが含まれていたものが、小さくなった。

これが高性能なコンプレッサオイルの効果か!と思ったほどです。

ちなみにこのパワーエアコンプラスは絶縁オイルでもあるので、ハイブリッドカーにも使えます。ハイブリッドカーの多くは電動エアコンを使っています。ハイブリッドカーに使われてるコンプレッサーは絶縁オイルを使わないとだめなんです。

パワーエアコンプラスはハイブリッドカーにも対応しているのでいいですね。

今度は奥さんが乗ってる車にも試してみようと思います。あの車のほうがエアコンの効きがイマイチ弱い気がするので。

ちょっと高いけど、ある程度の効果はありますね!パワーエアコンプラス!

自分で入れられない人が殆どだと思うので、ものだけ買って業者に入れてもらうのもいいと思います。とくにある程度古くなった車におススメです。

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