ダイハツのハイゼットトラックです。
走行中エンジンチェックランプが点灯して、エンジンが力が出なくなったという事で入庫しました。
オイルの量をチェックして、問題がなさそうなのでエンジンを始動してみると、最初は調子よく回っていました。
しかし途中からブスブスと失火する状態がでた。
結果はわかり切っていることながら、セオリー通りに診断機をつなげてエンジンチェックランプを見てみると。
P0030とP0031が出ていました。
パワーバランステストをしてみても、診断機通りに1番シリンダーが不調という事はわかりました。
続いてはコイルとプラグを入れ替えて、症状がどの程度変わるかを点検。
まずはNO.1とNO.2シリンダーのコイルを付け替えてみました。
これで失火の症状が2番シリンダーに変われば、コイルが不良。
しかし、症状は変わりません。
続いて入れ替えたコイルを元に戻し、プラグを今度はNO.1とNO.2で入れ替えてみた。
すると失火が2番シリンダーへ移ったので、プラグが不良と断定。
走行距離は7万キロ程度です。
ちなみに装着されているのはイリジウムプラグです。
メーカーの指定交換時期は10万キロ毎。
10万キロめどに交換を支持しているプラグが7万キロで駄目になってしまう。
これって、どうなのかなーって思います。
そもそもダイハツのKFエンジンはプラグとコイルの失火トラブルが非常に多い。
でも10万キロ交換指定でしょ?
10万キロもたずして、失火する車が多いこと多い事。これはプラグがいけないのか、メーカーの指定交換時期の考えが甘いのかどちらなんですかね?
考え方として、660ccしかない軽自動車のATでNAエンジン。これと小型車や普通車のエンジンとプラグが同じ交換時期なのがおかしいと思います。
排気量が小さければエンジン回転をあげないと駄目。回転があがるということは、プラグが火花飛ばす回数も多くなる。
同じ走行距離を走ったとしても排気量が小さい車のほうが、プラグは摩耗します。
軽自動車のNAエンジンなんて、イリジウムプラグであっても10万キロ交換っていうのは間違ってるよなと。
この車両はリース車なので、事情を説明したらプラグとコイルを全数送るから交換してくれという指示。
コイルはまだ不調ではないけど、まあ送ってくれるなら交換してもいいね!と思ったらの社外品です。
修理代はリース持ちなので、多くは語りませんけど。
だったら正常なコイルはそのままでプラグだけを交換して、コイルが駄目になったら純正で相当っ替えしたほうがいいんじゃないかなと思いました。
ガソリンスタンドでアルバイトをはじめ、その後指定整備工場へ就職。
働きながら、3級ガソリンエンジン、2級ガソリン自動車の整備資格を取得。2級整備士の資格を取得後整備主任に任命され、自動車検査員の資格を取得。
以後、自動車整備の現場で日々整備に励んでいます。
現役自動車整備士であり、自動車検査員。YouTuberもやっています。車の整備情報から新車、車にまつわるいろんな情報を365日毎日更新しています。TwitterやInstagram、YouTubeTikTokも更新しているのでフォローお願いします。