エンジン

オーバーヒートに要注意!本格的な夏を前に点検すべき冷却系統は?

今年も暑い夏がそろそろ近づいてきました。

夏が来るとグッと増える修理依頼がエアコンの故障です。エアコンの故障は体感的にきついので、普段車を点検に出さない人でも修理依頼をしてきます。

とはいうものの、夏に心配なのはその外気温によるオーバーヒートです。オーバーヒートを起こすと、最悪エンジンがダメになってしまいます。

夏が到来する前にチェックしたいポイントをまとめました。

クーラントやスーパークーラントの状態はどうか?

最初に点検すべきなのは、エンジンの冷却水であるクーラントの状態です。

もし、交換時期が来ているにも関わらず一度も交換していないという人は、点検をすべきポイントになります。

というのもクーラントが劣化すると、不凍効果はそれほど落ちません。そのため、冬であっても凍結しないで一応機能はします。

しかし、交換時期を過ぎてもクーラントやスーパークーラントを使い続けると防錆効果が失われて冷却系統が錆びてきます。

冷却系統が錆びると、ラジエターなどに目詰まりが発生してオーバーヒートを起こしやすくなる。

交換時期にきている冷却水は交換を!ダイハツの新車はクーラントの交換時期がスーパークーラント採用の頃から短くなってきています。

交換時期に注意してください。

ウォーターポンプに駆動ベルトの点検を

続いて点検すべきは、ウォーターポンプとベルト。

ウォーターポンプから異音がしていたり、水漏れを起こしていたら即交換。ポンプが壊れるとその時点でオーバーヒートします。

そして、ベルトが切れるとこれまたオーバーヒートを起こします。

ポンプは漏れや故障がないまま長く使える車もありますが、ダイハツ車のように弱い車種もあります。

10年10万キロを超えていたらリフレッシュの意味を込めても交換すると安心です。

サーモスタットの交換を忘れてはいけない

そしてオーバーヒートの代名詞でもあるサーモスタット。

この部品が閉じっぱなしになるとオーバーヒートします。逆に開きっぱなしになるとオーバークールになります。

サーモスタットも水温が安定しなかったり、オーバーヒートを起こしたことがあるのなら交換。

こちらも10年10万キロくらいで交換しておくのがベスト。

ラジエターキャップも同じくらいのタイミングで交換をお勧めします。

電動ファンが壊れると信号まちでオーバーヒート

信号待ちなどで、水温計の針が上がってボンネットから煙が出た・・。

こういうパターンのオーバーヒートも増えてきています。原因は、電動ファンの作動不良。

電動ファンのモーターがダメになっていたり、スイッチが故障していたりすると、信号待ちなどで水温が上がった時に強制冷却できなくなるのでオーバーヒートします。

電動ファンはエアコンスイッチをONにすると、作動するのでエアコンをONにしてもウィーンというファンモーターが回ってる音がしない場合故障を疑った方がいいです。

ラジエターも消耗部品

そして大物になりますがラジエター。もはやラジエターも消耗部品です。

これも具体例を出して印象が悪くなってしまいますけど、ダイハツ車。経年劣化でアッパータンクに亀裂が入って、クーラント漏れを起こす確率が他のメーカーより多いと感じます。

10年から15年使ってきたら、予防の意味を込めて交換すると安心です。

その際は水回りのホースも一新してください。

ざっと挙げましたが、これを毎年全部やれというわけではありません。今年サーモスタットを変えたら、来年はウォーターポンプ。

このように少しずつ交換していくだけでも有効です。

クーラントの交換を考えると一気にやった方が一番費用はかかりませんけど。真夏のオーバーヒートに注意してください。

クーラントの交換が嫌だなという人は、クーラントブースターなどの添加剤がお勧めです。入れるだけで、クーラントの状態をキープしてくれる逸品です。

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