今の新車もオーバーヒートをする?グランエースの説明書にも記載!オーバーヒートの原因は?

オーバーヒートという車のトラブルを知っている人は多いです。英語から推測しやすいこともありますが、教習所でも教えてくれる車の有名な故障です。

オーバーヒートを起こすと車のエンジンからモクモクと煙があがるというイメージを持ってる人もいるのではないでしょうか?

そもそもオーバーヒートはとはどういう症状なのか?そして、今の新車でもオーバーヒートって起こりえるのかを解説してみます。

オーバーヒートとは?

オーバーヒートってどんなトラブルなのか?

今の車は水冷式です。オーバーヒートを簡単に説明すると、通常であればエンジンを冷やしているクーラントが90度から110度くらいで安定するように制御されています。それを超えてクーラントの温度が上昇して、エンジンの冷却が追い付かない状態です。

これはクーラントで冷やす水冷式だけでなく、バイクなどに採用されている空冷式も同じ。空冷式はエンジンにたくさんの冷却フィンを持たせて放熱させています。規定以上の温度に達して冷却が追い付かない状態がオーバーヒートです。

オーバーヒートをすると、どうなるか?

では具体的にオーバーヒートの症状ってどうなるのか?

まず見た目でわかるのがアナログの水温計を持ってる車。水温計の針がHのほうへぐんぐん移動していきます。通常であれば水温計の針は真ん中から下のあたりで安定している。

それが振り切っちゃうのだからびっくりします。水温計がない車は水温の赤い警告灯が点灯します。

エンジン本体の症状としては、ひどいオーバーヒートだと相当なノッキングを発生します。これは経験済みです。ものすごいノッキングした車が入庫したんですが、確認したらクーラントが全く入っていない状態でした。

ノッキングの他には、エンジンのヘッドガスケットが飛んでしまったり、シリンダーヘッドやブロックが熱でゆがんでしまったりする。

オーバーヒートをすると最悪の場合エンジンが熱でゆがみ、使い物にならなくなってしまいます。

オーバーヒートする原因は?今の新車でもするのか?

オーバーヒートをする原因ってなんなのか?今の新車でもオーバーヒートはするのか?エンジンが電子制御になってからはオーバーヒートする車は随分減ってきました。

それでもまだオーバーヒートする車があるのも事実です。

昨年12月に発表になったトヨタの新型車、グランエースの説明書にもオーバーヒートについてはっきりと記載があります。

次のようなきびしい走行状況ではオーバーヒートになるおそれがあります。

・暑い日に長い登り坂を走行する

・高速走行直後に急減速や急停止をする

グランエースの説明書より引用

これは使用過程での話です。グランエースは車重がかなりあるので、フル乗車をしてこのような走行状況に当てはまるときついかもしれません。

そのほかにオーバーヒートになる原因はなにか?

・クーラントを交換していない為、内部が錆びて詰まっている

・クーラントが漏れている

・ラジエターが詰まっている

・ラジエターキャップの不良

・サーモスタットの不良

・電動ファンが回らない

・ウォーターポンプの故障

・ウォーターポンプ駆動ベルトが切れている

メンテナンスの不備で考えられるのはこんな感じです。

まず、クーラントを適切に交換してないと内部が錆びたりトラブルを引き起こします。スーパークーラントだからと言って、交換時期を無視するのは止めましょう。適切な時期に交換すること。

高速走行を繰り返すと虫の死骸などがエアコンコンデンサーやラジエターに付着しがちです。目に見えて詰まっていると冷却能力が落ちるので、きれいにしましょう。

ラジエターキャップも忘れがちなオーバーヒートの要因です。10年の1回は交換したほうがいいです。サーモスタットも同様です。

あと多いのがアイドリング中のオーバーヒート。これは電動ファンが壊れていることがほとんどです。最後にウォーターポンプ関係です。

今の新車でもオーバーヒートは起こるのか?答えはYESです。適切なメンテナンスをしていないと簡単にオーバーヒートをしてエンジンをだめにしちゃうので気をつけましょう。

クーラントの交換が難しい場合、クーラントブースターを入れるのがお勧め。防錆効果を復活させてくれる優れものです。

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