アウトランダーPHEVでブレーキのききが悪い時

アウトランダーのPHEVについてちょっと気になることが出てきたので、ここに記しておこうと思います。

ブレーキの倍力装置というもが車には存在するのをご存知でしょうか?かなり昔の車にはついていなかったんですが、ブレーキ倍力装置というものは、ブレーキの踏む力をアシストするものです。ブレーキペダルをちょっと踏んだだけで、かなりの強さで踏んだ力と同じ力を各ブレーキに伝えることが出来る。

この仕組みは、エンジンの負圧を利用しています。負圧をブレーキブースターへ引き込んで、倍力装置を作動させています。このおかげでブレーキを強く踏まなくても良くなっています。ブレーキの倍力装置は、エンジンがかかっていないと作用しません。つまり、アウトランダーPHEVはブレーキ倍力装置がきかないのか?という疑問です。

おそらくアウトランダーはEVモードで走行を完了してしまうシチュエーションがたくさんあると思うんですよ。つまり、エンジンがかかっていない状態でどうやって負圧を生み出してブレーキ倍力装置を作動させるか?これは、負圧ポンプが備え付けられているそうです。で、負圧ポンプで作り出した負圧をバキュームタンクにためているらしいんです。

じゃあ問題ないじゃないと思うんですが、問題なのがこの負圧タンク。まず問題視されるのが材質。負圧タンクの材質は樹脂製なんです。金属製ではない。つまり、衝撃で割れやすいということ。なんだか樹脂製というだけでも危険な香りがするわけですが、さらに問題視しなくてはいけないのが設置場所。なんとフロントのフェンダー内側にあるんだそうです。

つまり、事故等でフェンダーを損傷すると、ブレーキブースターの負圧タンクも損傷する可能性がある。もしくは、事故で損傷を受けた状態でそのうち負圧タンクから負圧が漏れる可能性もある。こういうケースが出てくるんじゃないかと。

こうなるとブレーキの効きが非常に悪くなります。ブレーキブースターが効かなくなると、ブレーキペダルが固くなり、思い切り踏み込まないとブレーキが効かなくなります。昔の車と同じ原理になってしまうわけです。

もしアウトランダーのPHEVでなんだかブレーキの効きが悪いなと思ったら、負圧タンクに漏れがないかを確認しましょう。特にフロント廻りをぶつけて板金をしたという後なら怪しいです。

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