規定トルクはいいかげんに守りましょう

この前自動車検査員の講習に行ってきました。そこで聞いた話の中で、

「まだこの話題が収縮しないのか?」

と毎年のように注意喚起される項目があります。それはこちら。

大型トラックのホイールナットについて。

つまり、未だにホイールナットの規定トルクを守らないで事故が起こっているということです。もうずーっと前から整備振興会を含めて注意喚起してきている話題です。

トラックが車検に入ってきて、バラそうとインパクトレンチでドガガガガガってやっても緩まない・・・。

しょうがないから超長いエクステンションを使って二人掛かりで強大なトルクをもって外しにかかると

この通りです。こんなに肉厚なソケットですら簡単に割れてしまいます。

どうして未だに規定トルクを守らないのかを考えてみました。

まず第一にトルクレンチを持っていないということ。これは往往にしてあり得る話。そもそもが大型トラック用のトルクレンチって高いです。

10万円くらいするものもザラにあります。当社では大型トラックのタイヤ交換を1台9000円の消費税で引き受けています。1本1500円ってことです。

3tまでですけど。もとを取るには10台こなせばいい。当社は大型トラックのタイヤ交換を年に何回やるかな・・。おそらく30台〜40台ほどの保有台数があるので、年2回としてまあ元は1年で取れる。

逆にたまにしかトラックのタイヤを交換しない業者だと購入に踏み切れないところもあるのかもしれません。

あとは単に面倒臭いのか。

基本的に車検整備を抱えている工場だと、タイヤ交換の後のことを考えます。車検の時にクリップボルトが舐めてたら困るわけですよね。

余計な修理が増えますから。だから規定トルクは必ず守ります。

これからタイヤ交換の時期になりますけど、トラックに限らず乗用車もホイールナットは規定トルクで締めてください。

そして100km程度走ったら増し締め。これで安心です。

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コメント

  1. むきんぽ より:

    ホイールナットの話題からは、ずれてしまいますが・・・

    行きつけの整備工場に入庫されていた、他のお客さんのGE6フィット。
    悲惨でした。いい加減なトルクで締めあげられたナットのせいで・・・。

    オイルパンのドレンボルトです。ガッキガキに締め上げられ、ナメッたネジ山からオイルが漏れ、オイル交換の翌日朝、自宅前がオイルの池になっていた、と。
    ガソリンスタンドでの作業だったとのことです。

    自分はプロではなく、素人のDIYレベルですが、ネジを締めて「クックッ」てなる感覚、指先でネジと会話をしながらネジを廻す。そんな感覚って大切ですね。もちろんプロなら、トルクレンチでの作業をしてほしいし・・・。

  2. MHO より:

    アルミのオイルパンを壊しちゃうと悲惨な目にあいますよね・・。最近はダイハツ系のKFがかなり多いです。