お客さんからエンジンオイルの交換を依頼されるとき、特に指定がなければスタンダードなオイルを整備側でチョイスします。
こだわっている人なら、他にどんなオイルがあるのか?と質問をされるときもあります。
お店に置いてあるオイルがちょっとなぁという人は、後日オイルを取り寄せるということもしてはいます。
車を買って、オイル交換の距離に来た時。ちょっと違うオイルを試してみるというのもたのしいかもしれません。
オイルを交換する前と後では、劣化が進んだオイルではフィーリングが変わります。
そんな時、いつもと同じオイルの場合とそうでない場合であれば、さらにフィーリングも変わってくるはず。です。
目次
オイル選びの基準はグレードと粘度にあり
エンジンオイルを選ぶ時、純正オイルではない場合はどこを基準にして選ぶのか?
車の取り扱い説明書の後ろの方に、メンテナンスデータが書いてあります。
そこにエンジンオイルの記載があります。
トヨタ純正 SN 5W-30
トヨタ純正 SP 0W-20
といった具合です。この数字の中で、グレードと粘度だけを確認してください。
グレードはSNとかSPというものです。
SL、SM、SN、SN Plus、このようにSの後につくアルファベットがZに近づくほどグレードが高くなります。
まずこのグレードを純正指定より下げないこと。
そして粘度。こちらも同じです。0W-16、0W-20、5W-30。
今のトヨタのスタンダードはこの3種類です。ハイブリッドカーならこの粘度であればどれを入れても大丈夫。
逆に0W-8とか10W-30というものを入れては駄目です。
グレードと粘度を適合させれば純正ではなくても問題はありません。あとは自分が入れてみたいなと思ったオイルを買うのみ!お店で交換してもらう場合は、持ち込みがOKかどうか確認しておく事。
そして、取り扱い説明書に書いてある量以上は持っていきましょう。
例えば4.3L使う車に4L缶で買っていったら0.3L少ないので足りなくなります。追加で1L缶を買うか、4L缶を2缶用意していくかになります。
オイル選びで4Lを超える車は、端数分のオイルが足りなくなることがあって、結局面倒になってしまうオチもありますね。
持ち込んだオイルが足りない場合は添加剤を加えるのもOK
買ったオイルが4Lで、使う量が4.2L。しかし買ったオイルの銘柄だと1L缶では販売していない・・。4Lをもう一つ買うと、3.8Lも余ってしまう・・。
こういう場合は0.2Lを満たすためにオイル添加剤を加えるのもOKです。
例えばこのワコーズのFVなら270ml入ってるので、不足分をカバーできます。
オイルを買い足すのがなぁという時は添加剤を加えるという手段もあるということ。
少しのこだわりがカーライフを楽しいものにする
ほんの少しでも自分で何かを選ぶということをすれば、少しずつカーライフも違ってきます。
今までやらされていたエンジンオイルの交換も、自分が何かを選ぶことで見方も変わる。
そうやっていくと、徐々にですけど車の事が気になって好きになります。
どうしても量の問題が面倒だったりする場合は、お店にお任せするのがやっぱりお手軽です。
ガソリンスタンドでアルバイトをはじめ、その後指定整備工場へ就職。
働きながら、3級ガソリンエンジン、2級ガソリン自動車の整備資格を取得。2級整備士の資格を取得後整備主任に任命され、自動車検査員の資格を取得。
以後、自動車整備の現場で日々整備に励んでいます。
現役自動車整備士であり、自動車検査員。YouTuberもやっています。車の整備情報から新車、車にまつわるいろんな情報を365日毎日更新しています。TwitterやInstagram、YouTubeTikTokも更新しているのでフォローお願いします。