車のメンテナンスで一番奥が深く悩ましいもの、それはエンジンオイルの交換です。おそらくオイル交換というワードは、免許を持っている人であれば必ず知っているだろう初歩的なメンテナンスです。
EV以外のエンジンを積んで動力としている車は、エンジンの潤滑にオイルを使っています。これが劣化してくるので交換をしないといけない。2サイクルエンジンにはオイル交換はありませんが、4サイクルエンジンにはオイル交換があります。
オイル交換って一体どのくらいですればいいものか?整備士目線で真剣に考えてみました。
目次
世間一般的なオイル交換についての現状は?
まず、世間一般的なオイル交換について現状はどうなのか?他の人がどの位でオイル交換をしているかって、整備士サイドじゃないとなかなか見えてきませんよね。
これはもう いろんな人がいます。それこそ車検から車検まで交換しない人もいますし2000kmくらいでオイル交換を毎回実施する人もいます。
コストを考えると、オイル交換の回数は少ない方が懐は優しいです。壊れないギリギリのラインで使うのであれば、通常よりも長めのスパンで交換したほうがいいわけです。
そこで基準となるのが、メーカーの指定交換時期ですね。
メーカー指定のオイル交換時期は15000kmまたは12ヶ月ごとというものが一般的。短いものでは軽自動車のターボになるとシビアコンディションで2500km。15000kmと2500kmじゃ6倍も差が出てきます。
そもそも何でそんなに違うのか?最長の15000kmに指定されているのは比較的排気量の大きい車です。軽自動車に至っては、リース車であっても交換時期は短く設定されています。
リース車って、メンテナンス費用を抑えて車を長持ちさせることを最優先としているところがあります。ランニングコストを抑えて車を使い倒せれば、リース会社にとってはメリットが大きいですから。
軽自動車は排気量も小さいので、普通車よりもエンジンを高回転まで使わないと厳しい。つまり、エンジンに対する負担が大きいわけです。そしてオイルの量のほとんどが3リットル程度。
3リットルのオイルを全体に循環させて、さらに高回転まで酷使される。普通車よりもオイルを酷使している。
普通車よりも軽自動車の方がエンジンを酷使されているので、交換時期が短くなっています。
結局オイル交換はどの位で行うべきか?
それでは、オイル交換って結局どのくらいで行えばいいのか?総合的に考えると、僕は走行距離5000kmに1回、もしくは半年に1回交換すればいいんじゃないかなって思います。これはNAの場合です。
ターボ車になると油路が詰まるとタービンが壊れてしまうので、NAよりは早いタイミングで交換するのをおすすめします。
やはり3000kmを越えたら5000kmまでの間に交換するのがいいかなと。僕も軽自動車のターボに乗っていましたが2500kmではオイル交換が早いと思います。軽自動車のターボなら3000kmを超えてきたら交換を考えればいいかな。この位で安全マージンは十分とれていると思います。
それよりも6ヶ月経過したら、距離が来ていなくても交換。このスパンを守ればほぼエンジントラブルはないでしょう。シビアコンディションとノーマルコンディションのちょうど中間くらいを狙って設定する。
もしとても気に入ってる車であれば、もっと早いスパンで交換することをおすすめします。僕自身はNAの奥さんが乗ってる車は、3000kmをすぎたら5000kmくらいまでの間でオイル交換をしています。
自分が乗ってる車は軽自動車のターボなので3000km前後です。
今はオイル交換時に添加剤を入れているので、あまり早めに交換するのもなぁという気持ちになってしまいまい、いつもより長めにオイルを使っています。
距離が来ていなくても、時間が半年を経過していたら交換。車検から車検までというのはおすすめしません。
当然月に1回はオイルの量だけはチェックしてください。もしかしてオイルをくっていたら補充すること。とにかく規定量入っていないと一番まずいです。
ガソリンスタンドでアルバイトをはじめ、その後指定整備工場へ就職。
働きながら、3級ガソリンエンジン、2級ガソリン自動車の整備資格を取得。2級整備士の資格を取得後整備主任に任命され、自動車検査員の資格を取得。
以後、自動車整備の現場で日々整備に励んでいます。
現役自動車整備士であり、自動車検査員。YouTuberもやっています。車の整備情報から新車、車にまつわるいろんな情報を365日毎日更新しています。TwitterやInstagram、YouTubeTikTokも更新しているのでフォローお願いします。