よく格安オイルと高級オイル、どちらがいい?という論戦は繰り広げられますよね。
格安オイルをこまめに換えるか、高級オイルをメーカー指定時期まで引っ張って使うか?
それと似たことになりますけど、世の中には格安のオイルフィルターが存在します。通常オイルフィルターって、1000円~1500円くらいします。
ガソリンエンジンの話ですけど。格安のフィルターは200円台で買えるんです。
オイルフィルターって、メーカー指定だとオイル交換2回に1回のタイミングで交換を推奨されています。
毎回オイル交換と一緒に換える必要はなく、2回通じて使えますよと。
しかし、オイルフィルターって、中にオイルが残ってしまっています。それがせっかくオイル交換をしたとしても、混ざってしまう事を嫌って、車好きだと毎回交換をする人も居ます。
実際のところどうなのか?
今までいろいろなオイルフィルターを分解してきましたが、純正や純正相当品に比べると、格安のオイルフィルターはろ紙が薄いです。
取り付け部やパッキンには問題がないので、オイル漏れが発生することはありません。
その点は安心して使えます。
しかしながら、肝心のろ過性能に関して言うと、純正には及ばないのも事実です。
純正の濾紙性能に対して、格安はろ紙が薄い。
つまり、目が粗いということでもあります。目が粗いという事は、細かい鉄粉などが発生した場合はキャッチができないとも言い換えられます。
そうだとしても、エンジンからそこまで大きなゴミが発生することはなかなか考えられません。
それほどの鉄粉が発生する時って、すでにエンジンがブロー寸前のメタル片などです。
ということは、日常使いではさほど問題はないとも言い換えられます。
フィルター内に残った古いオイルに新油が混じるのが嫌なら、フィルターを脱着するという手も使えなくもありません。
でもパッキンがしっかりしていないと再利用は漏れの原因にもなりますから。
僕はどうしているかというと、格安のフィルターを毎回交換しています。オイル交換の頻度も他の人より早めにしているので、ゴミなどがフィルターに入り込むこともあまりありません。
それよりやはり古いオイルが新油に混じる方を嫌いますからね。
どのみちオイル交換って、全量を完璧に抜き替えられるかというと、不可能です。一番理想的なのは、純正のフィルターをオイル交換と同時で毎回交換すること。
僕のように自己責任であれば、安いフィルターを毎回交換でもいいと思います。そこまでは・・という人は、メーカー指定通り2回に1回の交換でいいのかなと。
ガソリンスタンドでアルバイトをはじめ、その後指定整備工場へ就職。
働きながら、3級ガソリンエンジン、2級ガソリン自動車の整備資格を取得。2級整備士の資格を取得後整備主任に任命され、自動車検査員の資格を取得。
以後、自動車整備の現場で日々整備に励んでいます。
現役自動車整備士であり、自動車検査員。YouTuberもやっています。車の整備情報から新車、車にまつわるいろんな情報を365日毎日更新しています。TwitterやInstagram、YouTubeTikTokも更新しているのでフォローお願いします。