オイルを喰っているエンジンって、マフラーから白煙をモクモクだしているので、外見からもわかりやすいです。
どうして白煙がでるかというと、オイルが燃焼室へ入り込んで燃えているからです。
僕の車もオイルを消費していて、1000km位走るとゲージの半分を切ってくるので途中で補充しないといけません。
オイル消費に気が付かないでいると、エンジンオイルが足りなくて焼き付いてしまうからです。
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オイルは消費だけでなく増大することもある
先日一台の車が入庫してきました。エンジンから嫌な打音がしていて、オイル交換の時期を見てみたら、時期はまだ来ていません。
しかし、オイルプレッシャー警告灯も点灯していない為、量はある程度は確保されている・・・。されどレベルゲージを抜いてみたら・・量はやっぱり入って色は透明っぽい。
ゲージを差しなおしても、全然レベルが読み取れなくてオイルの臭いが変・・・。
よく点検してみたら、オイルレベルがFULLをぶち抜いた量で入っていました。
オイルの状態も水っぽいので、オイル交換をして規定量に調整したのち、エンジンをかけると打音は少しおさまりました。
一体何が起きていたのか?
これは明らかにオイルが希釈されていました。
オイルが希釈されるというのはどういうことか?
燃焼室に燃料が混入したり、水が混入したりしてオイルの機能が失われている状態です。
オイルの希釈が起きる理由は?
エンジンオイルの希釈が起きる原因は何なのか?
まず燃料希釈から。ガソリンでもディーゼルでも起こりえます。燃料がエンジンの中に入り込み、オイルと混ざって希釈を起こします。
特にクリーンディーゼルが出始めの頃は、燃料希釈がままありました。その為、オイルレベルゲージにLOWとFULLの他に、FULLより上に切り欠きやX印がついているものがありました。
FULLで満タンにしてあるオイルがX印や切り欠きまで増えていたら、燃料希釈が起きているのでオイル交換をしてくださいというもの。
もちろんオイルの機能が燃料と混ざることで失われているからです。
ガソリンでも同じで、エンジンが失火を起こしたりすると未燃焼ガスや燃料がシリンダー内へ流れ込み、オイルと混ざって希釈を起こします。
ちょっと前の車に起こりやすいですね。今では失火信号が入ると燃料をカットする制御が成されていますが、昔の車にはそこまで細かく制御がはいっていない車が多かったです。
あと希釈というと、単純に水です。
オイルフィラーキャップの密着が甘くて水が混入したり、水没したりするとオイルに水が混ざります。この場合オイルが白っぽくなるのでわかりやすい。
オイルの量を厳守するのは消費だけでなく増大にも気を付けないといけないから
今の車はエンジンオイルの量は厳守です。昔のようにアバウトは許されません。
車種によってはオイル交換をしたら都度リセットをかけないといけないものもあります。
これはオイル消費だけでなく、増大にも気を使っての為です。
エンジンオイルって消費するだけでなく増大するという事も覚えておいてください。オイルが増えたらそれはそれでオイルの機能が失われているので交換をしないといけません。
ガソリンスタンドでアルバイトをはじめ、その後指定整備工場へ就職。
働きながら、3級ガソリンエンジン、2級ガソリン自動車の整備資格を取得。2級整備士の資格を取得後整備主任に任命され、自動車検査員の資格を取得。
以後、自動車整備の現場で日々整備に励んでいます。
現役自動車整備士であり、自動車検査員。YouTuberもやっています。車の整備情報から新車、車にまつわるいろんな情報を365日毎日更新しています。TwitterやInstagram、YouTubeTikTokも更新しているのでフォローお願いします。