まずは再確認です。
エンジンオイルの交換の手順ですが、いきなりオイルをぬいてはいけません。
オイルを抜く前に、レベルゲージを抜いて現在のオイルの状態をチェックします。交換前のオイルからは、それまでのエンジンの状態を読み取るヒントがある。
前回も自分で交換した車ならなおさらです。
どの程度オイルが減っているのか?オイルの状態や臭いはどうなのか?エンジンによってはオイル交換時にレベルゲージを抜いた状態で作業するのを指示されている車。
レベルゲージを抜いてオイル交換をしてはいけない車などもあります。オイルチェックをした時に、こんな状態であったら即刻交換すべき。
レベルゲージを抜いたらなんか黒いというより白い?
レベルゲージを抜いてみたら、なんか白いオイルが出てきた?
大体オイルって、透明な茶色か、劣化してきていたら黒くなってきます。それが白いというのはなかなか見かけない。
レベルゲージに付着するオイルが白っぽい原因はなにか?
これは、オイルが乳化しているということです。乳化はオイルに水分が入り込むと起こります。軽めの乳化ならオイルフィラーキャップにマヨネーズみたいなものがついてくる程度です。
冬にチョイ乗りをするなどを繰り返すと、エンジンが温まり切る前に停止。それを繰り返すとオイルやエンジンが温まらない為、水分が蒸発しなくなります。
これが蓄積してくると、乳化という現象がおきる。
それよりも深刻なのがオイルがシャバシャバして、白っぽい場合です。
オイルフィラーを開けて、エンジンの内部まで白っぽくなっていたら即刻オイル交換をしてください。
これは、エンジンの乳化を通り越して内部に水が混入している状況です。
オイルと水がミックスされて白っぽくなっています。こんな状態だとオイルとしての機能を果たせていないので、即刻オイル交換をすべきです。
ここまでエンジンの中が白くなっているのは、相当量の水が混入しているので、オイル交換をすることもそうですけど原因を突き止める事。
そうしないといくら新油に交換したとしても、新しいオイルがすぐに駄目になってしまいます。
オイルレベルゲージはオイルの量をはかるだけではなくて、エンジン内部に起こっている様々な情報を読み取ることができます。
定期的にレベルチェックをすることはメリットになります。
ガソリンスタンドでアルバイトをはじめ、その後指定整備工場へ就職。
働きながら、3級ガソリンエンジン、2級ガソリン自動車の整備資格を取得。2級整備士の資格を取得後整備主任に任命され、自動車検査員の資格を取得。
以後、自動車整備の現場で日々整備に励んでいます。
現役自動車整備士であり、自動車検査員。YouTuberもやっています。車の整備情報から新車、車にまつわるいろんな情報を365日毎日更新しています。TwitterやInstagram、YouTubeTikTokも更新しているのでフォローお願いします。