本日はリアルにオイル上がり、オイル下がりについて更新です。
マフラーから白煙がもうもうと出ている車は
オイルか冷却水が燃えています。冬の煙は水蒸気です。エンジンが暖まって消えるのは問題ないけど、
青白い煙をいつまでも、もうもうと吐いているのはやっぱりまずいよね。
ではまずはオイル下がりから
オイル下がりは一般的に
このバルブステムシールの内側をバルブがカムシャフトの動きにあわせて
上下しているんですが、ここには油膜のオイルがまわっています。
そのオイルがこのステムシールを通過して燃焼室に入ってしまい、
白煙をもうもうと吐いてしまいます。
これがオイル下がりね。これはステムシールを交換するか、
シリンダーヘッドをオーバーホールすれば治ります。
このオイル添加剤を使えば、PCVバルブをクリーンにしたりオイルシールを柔軟にしてオイル漏れやオイル下がりなどをある程度防止できます。
続いてオイル上がり
これはこの辺が問題になります
通常ピストンの下部はオイルがコンロッドなどからオイルが噴射されてシリンダーの壁を
焼きつかないように潤滑しています。
でもオイルがそのままシリンダーを通り抜けて燃焼室に入るとまずいので
ピストンリングの上から3番目の
オイルリングが、シリンダーのオイルを掻き落として、燃焼室に入らないようにしています。
オイル上がりはこのオイルリングの不良かもしくは
シリンダーの磨耗が考えられます。
これを解決するにはエンジンをOHするしかないのです。
シリンダーをボーリングして
オーバーサイズのピストンを組み込まないと駄目。
なのでオイル上がりのほうが、オイル下がりよりも重症であるといえます。
というのがオイル上がり、オイル下がりです。
皆さんも気をつけてくださいね。
エンジンオイルの量がちゃんと規定の位置に入っているかチェックする癖をつけようね
ガソリンスタンドでアルバイトをはじめ、その後指定整備工場へ就職。
働きながら、3級ガソリンエンジン、2級ガソリン自動車の整備資格を取得。2級整備士の資格を取得後整備主任に任命され、自動車検査員の資格を取得。
以後、自動車整備の現場で日々整備に励んでいます。
現役自動車整備士であり、自動車検査員。YouTuberもやっています。車の整備情報から新車、車にまつわるいろんな情報を365日毎日更新しています。TwitterやInstagram、YouTubeTikTokも更新しているのでフォローお願いします。