新車だとわかりづらいですが、長年使ってきた車に乗ってみると、たまにオイルが焼ける臭いがすることがあります。
問題なのは外に臭ってるか、室内にまで臭ってくるか?
目次
オイルが焼ける臭いはある程度はするものである
エンジンには潤滑するためのオイルが入っています。
分かりやすいのが、冬など寒い日。ボンネットを開けて、エンジンをかけて観察してみてください。エンジン、火が入ってからオイルの臭いがしてきます。
新車のエンジンであっても、臭いはします。そして、オイル交換直後も臭います。これはエンジンを積んでいる以上はあたりまえのことでもあるわけです。
問題なのは、外部に漏れてきているかどうか?
エンジンから煙が出ていたら要注意
問題なのはここからです。
エンジンルームからモクモクと煙が上がって、オイルが焼けたようなにおいがしたら要注意です。
オイルがエンジンから漏れ出して、エンジンの高熱部へ付着している可能性が高いです。部位によっては危険で、車両火災にだってつながってきます。
エキゾースト側からオイルが漏れているのがヤバいです。よくあるのがヘッドカバーやヘッドガスケットからオイルが漏れて、それがフロントパイプに付着するケース。
洗浄すれば一旦は消えますけど、根本的にオイル漏れを直さない限りはずっとこのままです。車の車両火災の原因って、漏れたオイルが排気系統に付着することで着火というパターンが多いです。
著しいオイル漏れが生じていたら、修理をすること。
そのまま放置しておくのはヤバいです。
高負荷、高回転を使い続けると臭う場合
最後に、エンジンを高負荷且つ高回転で使う時に臭うパターン。
どうしても高回転まで引っ張ると、臭いは強くなってきます。ここで心配なのは、オイルがたれてくる場合。
全開走行を繰り返していると、クーリングが間に合わないと油温が上昇して油圧も低下します。
主に非力な車で急勾配の道路を長時間走行する場合。
通常では考えられないほどエンジンに負担がかかっているため、ある一線を越えると潤滑能力がなくなり、一気にエンジンが壊れる危険があります。
この場合もオイルが焼けたようなにおいがしてきます。
チューニングカーなどは水温、油温、油圧計を付けて、それぞれ高くなりすぎないように常にモニターしています。
一般車であっても、勾配が強い道路を走り続けると、オイルがたれてくるので、注意が必要です。
ガソリンスタンドでアルバイトをはじめ、その後指定整備工場へ就職。
働きながら、3級ガソリンエンジン、2級ガソリン自動車の整備資格を取得。2級整備士の資格を取得後整備主任に任命され、自動車検査員の資格を取得。
以後、自動車整備の現場で日々整備に励んでいます。
現役自動車整備士であり、自動車検査員。YouTuberもやっています。車の整備情報から新車、車にまつわるいろんな情報を365日毎日更新しています。TwitterやInstagram、YouTubeTikTokも更新しているのでフォローお願いします。