駐車場に車を止めておいたら、オイルが垂れたシミが残っている・・・。
エンジンをかけて、車のヒーターを入れるとオイルが焼けたような匂いがする・・。
車検でオイルが漏れているので修理しないと通らないと言われた・・。
車のエンジンにはご存知の通りオイルが入っています。
車にあまり詳しくなくても、教習所で習う項目ですね。運行前点検でオイルのレベルゲージを抜いて・・・。といった工程。
エンジン内部を潤滑するためのオイルですが、本来なら密封されていて外に漏れ出すことはありません。ですが、経年劣化をしてくるとエンジンオイルはエンジンの外側へ漏れだしてくることがあります。
それではエンジンオイルはどこから漏れだしてくるのでしょうか?
簡単に言うと、エンジンの各パッキン部分からになります。
エンジンっていろんな部品が集まった大きな部品です。それら部品の間などにはゴムのパッキンが使われていたり、金属のガスケットなどが使われてます。
これらのパッキン類が、時間が経過することによって硬化してオイルが外側へ漏れだしてくるのです。
エンジンオイルが漏れだしてくる代表的な場所をあげてみると
ざっとあげただけでも、これだけのパッキン類が使われています。
各シャフト類にはオイルシールで密閉しています。
カバーやヘッドには大きなパッキンやガスケットが使われています。
修理代はそれこそピンからキリまで変わってきます。
例えばヘッドカバーのパッキンなどは、簡単に脱着できるものなら6000円程度からでOK。それこそ吸気管などがエンジンの真上を通っている場合、先に吸気管であるインテークマニホールドを外さないといけないこともあります。
各オイルシール交換は、タイミングベルト交換と同等の費用がかかってきます。
はたまたミッションとの付け根にクランクシャフトのリヤシールが存在するので、直すにはミッションを下ろさないといけません。
それこそ車によっても違うし、部品によっても大きく変わってくるのがオイル漏れ修理です。
にじみ程度のオイル漏れであれば車検はパスできますが、これがじゃじゃ漏れ状態になると基本的には修理しないと車検に通らなくなります。
電気自動車ならこういったオイル漏れに悩まされることはないんでしょうが、ガソリンエンジンでもディーゼルエンジンでもオイルは長く使ってくると漏れてくるのです。
もし、オイル漏れを費用をかけずに治したい。ということであれば添加剤を試してみるのも一つの手でしょう。
昔ワコーズでオイルストップリークという製品があったんですが、あれは確かにオイル漏れを止めてくれましたね。
どういう仕組みなのかというと、添加剤を入れることによって硬化したオイルシールやゴムパッキンに弾力を復活させることができるという。
ほかのメーカーでもオイル漏れ防止の添加剤があるのでオイル交換の時一緒に入れてみるのもいいかもしれない。
カムやクランクのオイルシールを交換しても漏れが止まらないという場合は、シャフト自体がすり減ってる可能性もあります。そういう場合はオイルシールが付いていた場所よりも奥にオイルシールを打ち込む。
こうすることで当たり面が変わって漏れなくなります。
何れにしてもオイル漏れってお金もかかるし、ストレスになります。発見したら整備工場に相談して修理してもらうのがベストですよね
ガソリンスタンドでアルバイトをはじめ、その後指定整備工場へ就職。
働きながら、3級ガソリンエンジン、2級ガソリン自動車の整備資格を取得。2級整備士の資格を取得後整備主任に任命され、自動車検査員の資格を取得。
以後、自動車整備の現場で日々整備に励んでいます。
現役自動車整備士であり、自動車検査員。YouTuberもやっています。車の整備情報から新車、車にまつわるいろんな情報を365日毎日更新しています。TwitterやInstagram、YouTubeTikTokも更新しているのでフォローお願いします。