オイル交換に工賃って必要なのか?ということについて考えてみた

エンジンオイルの交換を整備工場で行う場合、工賃がかかるという点について考えてみます。

実は我が社ではオイル交換の工賃はいただいていません。ただ、他の車屋さんの大半はエンジンオイルの交換に工賃が発生しているところもある。

値段もいろいろで、それこそ500円位から数千円までかかってくる。

実際にファイネスで調べてみた。

トヨタの86のエンジンオイル交換に要する整備指数は、一般整備の飛び込み対応で0.2時間。アンダーカバーが付いてればプラス0.2時間です。つまり0.4時間の指数。

時間工賃をかけると、およそ1400円程度の工賃が正規に定まってくる。これを実際に請求するかどうか。アンダーカバーつきだと2800円程度ですね。

うちの会社ではとりあえず車種問わずオイル交換のの工賃はとっていません。ですが実際に作業をすると

「こりゃ工賃をもらわないと割に合わないな」

と、思える車種は山ほどあります。

その大半はやはりアンダーカバーを外さないといけない車。ドレンボルトの下にアンダーカバーを簡易的に開けるサービスホールが付いていればまだしも、10本近いネジを外してカバーを取り外す。そこからようやくオイル交換・・。

ND型ロードスターのオイル交換にはアルミのプレートを外す必要があります。

プレートを外すと見えてくるオイルパン。

このくらいならまだ可愛いものですが、これは工賃をいただきたい!そう思う車種もたくさんある。

どうしてこんなことを書いたかというと、某車雑誌でディーラーにてオイル交換をしたら、オイル代+工賃でいくらかかったなどといった記事があったから。

へー工賃バカにならないなぁと、その車種でオイル交換の指数を調べてみたら確かに適切な工賃でしたけど。

1000円でオイル交換ができるお店との比較

街中にはオイル交換を1500円、1000円でやってくれるお店もあります。キャンペーンだったり、本当に安いお店などですね。

そういうお店と、オイル交換に工賃を取っているお店が存在するわけで、ちょっと考えてみたくなった。

うちの工場は工賃は取っていないので、これら安売りと高級との中間に存在します。ではうちの工場でお客さんにオイル交換に工賃を請求できるか?ということを考えるとすぐには難しい。と思う。

なぜならば、今まで工賃を請求してこなかったし、顧客層が工賃というものに過剰に敏感になっているからでもあります。どちらかというと、お金にシビアなお客層が多い。

こういった従来オイル交換の工賃を請求していない人に、これから請求になります。と簡単には言えないのでどうすれば工賃を請求できるか。一番簡単なのはお店のリニューアルですね。

マツダが全店舗高級なお店に作りを変えましたよね?あれがいい例ですね。お店の顧客層を少しずつ変えていく。これが一番なのかもしれない。整備士の給料形態が保育士ににたもんだって、ネットで話題になりました。これの原因の一つは一つに安売りしすぎているということが考えられます。

いずれにしろ、実際にオイル交換をやってみればわかりますがきちんと手間というものが存在する。中には工具を使わないと外せないカバーもある。そういった作業にきちんとした請求をかけるか?それとも差別化して安売りをしていくか?

自動車工場ってその二極化が進んでいるのかもしれないですね。

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コメント

  1. しゃいとー より:

    自分が体験した話ですが、某タイヤショップのチラシが入って来まして
    軽自動車\2,000でオイル交換をしてもらえるようなので早速行きました。
    条件としては、そこのショップの顧客カードを作ってね(無料)といったものでした。
    オイル銘柄はワコーズの業務用(一般量販していないもの)化学合成油、上抜き作業でしたね。
    これで、工賃込+税込で\2,000なら十分なのでは?と思いました。
    ただ、下から抜かなきゃ嫌だという人には向きませんね。

  2. MHO より:

    上抜きの後で下で抜いてみる。オイルが流れてこなければ上抜きの方が向いている車ということですね。
    オイルパンのドレンボルトの位置が影響しますね

  3. 渡部 より:

    広島在住なのでマツダは身近に何店舗かありますが、高級志向に変わってきたのはなんとなく感じていました。

    確かに2極化していきそうな感じですね。

  4. MHO より:

    純粋にオイル交換に手間がかかる車も増えてきたな・・。というところもあるのかもしれませんね