オイル交換のしすぎはエンジンに良くない?頻繁にオイル交換をすることによるマイナス点は?

お客さんの中には、ものすごく車への愛情があふれまくってる人がいて、超がつくほど頻繁にオイル交換をしている人がいます。

巷のうわさでは、オイル交換のし過ぎは車に良くないと言われることもあるそうで、オイル交換のしずぎって車にマイナスな点があるのかどうかを考えてみます。

結論を先に書くと、オイル交換をし過ぎることでエンジンにとってのマイナス点はありません。ただし、ちょっとした問題があるのは確かです。

オイル交換のし過ぎで引き起こりやすいトラブル

オイル交換のし過ぎで、引き起こされやすいトラブルはというと、オイルパンのネジ山舐め問題です。

オールアルミエンジンが増えてきて、オイルパンも例外なくアルミ製が8割くらいになってきました。昔のオイルパンに比べると断然ネジ山を駄目にしやすい。

オイル交換を頻繁に行うという事は、ネジの脱着回数が増えるので、きちんとしたトルク管理をしている場所で行わないと、オイルパンを駄目にしてしまうことがあります。

これがまず第一のマイナスポイントです。

実際にダイハツのKFエンジンが出回ったころは、ドレンボルトもショートタイプのものを使っていたため、相当数ネジ山が駄目になってリカバリーをしたことがあります。

脱着回数が増えるという事は、それだけリスクも増えるということです。ずっと同じ場所でオイル交換をしていればクレームを入れられますが、かわるがわるの場所で作業していると責任を持ってもらえないこともありますから。

オイルが劣化する前に交換するので、オイルがもったいない

これも考えればわかることですが、早めにオイル交換を繰り返すという事は、オイルを使い切っていないという事になります。

例えば2000kmでオイル交換をする人がいるとします。さすがに2000kmでは軽自動車ターボのシビアコンディションよりも早い交換時期になります。

つまりオイルが劣化していなく、まだ使えるものなのに交換をするということ。

これはオイル的にいうともったいないし、環境面でいうとよろしくないと言われてしまいがちです。

2000kmでオイル交換をしても、2500kmでオイル交換をしてもエンジン側からみると何もかわらないという事ならば、オイル交換をするだけ費用が無駄になってしまう。

早すぎる交換もいいが、相対的にメンテナンスを!

エンジンのメンテナンスは何もオイル交換だけではありません。

オイル交換を頻繁に繰り返すようなら、たまにはエンジンに添加剤をいれてみるとかするのがいいかもしれない。

エアクリーナーやプラグを交換してみたり、ファンベルトを交換してみる。

燃料添加剤をたまに入れてみるというのも一つの手です。

相対的に見て、オイル交換に過剰な費用をかけるのであれば、違う側面からメンテナンスをするのがお勧めです。

もちろん、サーキットを走るとか遠乗りをする、もしくは山道を走る予定があるなどという場合は、事前にオイル交換をすることはお勧めです。

オイル交換のし過ぎはエンジンにとってマイナスはない

結果をまとめてみると

・オイル交換のし過ぎはエンジンにとって悪いことはない

・オイル交換の回数が増えると、オイルパンのネジ山などリスクも増える(ちゃんとした作業をしないと)

・オイルの寿命が来る前に交換することになるので、費用的にもったいない

・環境面から見るとマイナス

と、このようにまとまります。

エンジンとってはオイル交換のし過ぎ自体はマイナスにはなりません。ただ作業を正確に行わないと、不要なトラブルが発生するということ。

更には費用と環境面から見るとマイナスの側面があるということになります。

スポンサーリンク

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする