車検の時に限った訳ではないんですが、定期点検など車を整備工場に入れる時、エンジンオイルをたまに持参してくる方がいます。
ここのところ立て続けに2件あり、よく考えたらオイルを持ち込む人は2パターンいるなと気づきました。
まず今日持参してきた人。この方は、12ヶ月の定期点検で入庫してきました。うちの工場では12ヶ月点検はエンジンオイルはサービス特価で交換ができるメリットがあります。通常のオイル交換より3分の1以下でオイル交換ができるのです!
ただし、当社指定のオイルに限ります。といってもそんなに悪いオイルではありません。カーメーカー純正の鉱物油です。某N車のメーカー純正オイルですね。ドラム缶でのまとめ買いをしているため、1リットルあたりの仕入れコストは200円弱。軽自動車だと大体3リットルあれば事足りるので、原価が600円ちょいくらいです。
オイルを持参してくる人その1として、車を愛しているこだわり派が挙げられます。今日持ち込まれてきたオイルはモービル1でした。軽自動車です。S660とかじゃないですよ。タントカスタムです。
そもそも定期点検を行うユーザーというのは、車に対する姿勢が若干違います。大体のユーザーが車検しか行わないのに点検まできちんと行う。それは何かあったら困るからとかいろんな理由があると思います。
この人はマイカーを愛して止まない人。うちの工場で交換される某メーカー純正鉱物油はちょっと・・・。というタイプですね。その気持ち、わかります。以前の自分なら。僕も昔スポーツカーに乗っていた頃というのは、必ず化学合成油を使ってました。とても鉱物油を使おうという気持ちには慣れなかったです。
今は街乗りしかしないので、自社の某メーカー純正鉱物油で不満ありません。スポーツカーに乗っていた頃は、スポーツ走行をよく楽しんでいた手前もありますから。
話を戻してオイルを持参してくる人その2のケース。
こちらはこの前車検で入ってきた軽トラックです。まず、銘柄が不明!見たことのないペール缶に入ってる。それを使ってくれという。
どちらかというと、車にはお金をかけたくない派。オイルを工場で交換されると高いでしょう。この人は軽トラに乗ってる農家の人でした。車以外にも農機具を持っていて、もしかしてそんなオイルじゃないだろうな・・。と不安を隠しきれずに一応何かあったら保証はできませんよという旨をオブラートに包みながら伝えておきました。
オイルはこだわらない。とにかくお金を安くあげたい。なので、自分でオイルを持ってくる。滅多にいないですけどね。たまにいます。
つまり、オイルを持参してくる人はこだわりが強いマイカー愛するユーザーもしくは、お金をかけたくない車は最低限のメンテナンスでいいんだよユーザー。
この2パターンに大別されるのが多いかなと。自分なりの分析です。
僕もたまにはいいオイルを入れたいなぁと思うけど、オーバースペックだからいいやっ。となってしまいます。だったらいろんな添加剤を買ってきて入れよう。
という傾向になってきました。新車でスポーツカーを買ったりしたらきっとこだわりオイルを注ぐ男に豹変すると思いますけど(笑)
ガソリンスタンドでアルバイトをはじめ、その後指定整備工場へ就職。
働きながら、3級ガソリンエンジン、2級ガソリン自動車の整備資格を取得。2級整備士の資格を取得後整備主任に任命され、自動車検査員の資格を取得。
以後、自動車整備の現場で日々整備に励んでいます。
現役自動車整備士であり、自動車検査員。YouTuberもやっています。車の整備情報から新車、車にまつわるいろんな情報を365日毎日更新しています。TwitterやInstagram、YouTubeTikTokも更新しているのでフォローお願いします。