これは試したことがありますが、結論を先に書くとお勧めしません。
どういうことが問題なのか?わかりやすいのがダイハツとホンダなので、例に挙げて考えてみます。
ホンダに搭載されているE07Zというエンジンがあります。現行のホンダの軽自動車には使われていませんが、かなり長い間搭載されてきた3気筒エンジンです。
このエンジンはキャブレター時代からあり、インジェクションになり、最終的にダイレクトいイグニッションへと進化していきました。
極端な話、20年前に作られたE07Zと今のE07Zは型式こそ同じですが、随分と変わっているのです。
その中にオイルがあります。
10年くらい前のE07Zには5W-30というオイルがスタンダードに使用されていました。
最終型のアクティなどに搭載されているE07Zには0W-20もつかえるようになっています。
今回考えたいのは、昔に搭載されているE07Zに最新型のE07Zで使える0W-20などのオイルが使えるのかどうか?という点です。
ダイハツだとKFエンジンでいうとわかりやすいですね。
僕が乗っている車のエンジンは初期型のKFエンジンです。指定オイルは5W-30。
最新型のKFエンジンでは0W-16というオイルも使われるようになってきています。これはNAエンジンですけど。
初期型のKFエンジンに、最新のKFエンジンに使われている0W-20などのオイルを入れてもいいのかなという。そういう問いかけです。
これは最初に書きましたがやめたほうがいいです。
同じ型式のエンジンなのに、最新のオイルは使えないのか?
実際に試したことがありますが、辞めたほうがいいです。
グレードに関して言うと、問題ないです。例えば当時のエンジンはSLのエンジンオイルグレード推奨だったのに対し、今のSNグレードを使えるか?
これはOK。
問題は粘度です。5W-30指定に0W-20などを入れるという事は良くないです。
理由は、オイルクリアランスが変更になってることが考えられます。
エンジンのクリアランスが年式によって変更をかけられているので、昔のエンジンに今のさらさらしたオイルを入れると、油圧がうまく上がらなかったりして故障の原因につながりかねません。
特に低粘度化された場合は、エンジン内部へのダメージが無視できないので避けてください。
実際に僕も5W-30指定のエンジンに0W-20を入れたことがありますが、燃費などの向上はほぼありませんでした。
それよりも、なんだか大きくなったメカニカルノイズのほうが気になって仕方がなかった。
オイルのグレードと粘度は適合するかどうか見極めて使いましょう。
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ガソリンスタンドでアルバイトをはじめ、その後指定整備工場へ就職。
働きながら、3級ガソリンエンジン、2級ガソリン自動車の整備資格を取得。2級整備士の資格を取得後整備主任に任命され、自動車検査員の資格を取得。
以後、自動車整備の現場で日々整備に励んでいます。
現役自動車整備士であり、自動車検査員。YouTuberもやっています。車の整備情報から新車、車にまつわるいろんな情報を365日毎日更新しています。TwitterやInstagram、YouTubeTikTokも更新しているのでフォローお願いします。