エンジン

普通にオイル交換してればフラッシングは不要!フラッシングが必要な車はどういう場合?

先週のことですが、家族が使っている車に即効性フラッシングオイルを試してみました。興味があったので、フラッシング剤を入れる前にちょびっとオイルを抜いてみたんです。

そして、フラッシング後に抜いたオイルとの状態を比較したら、あらまあビックリ。

右側がフラッシング前。左側がフラッシング後。

人間の目視ではまったく違いが分かりません。

この結果を受けて思ったことは、普通にオイル交換をしている車にフラッシング剤は不要であるということです。

走行が6万キロ近い車で試してこの結果です。そこそこ汚れが溜まっていてもおかしくない状態だとは思ったんですけど。

ちゃんとオイルを交換してれば問題ないという証明です。

ではフラッシングが必要なエンジンってどんな場合なのか?逆に考えてみました。

フラッシングが必要なエンジンはスラッジが溜まってる場合

エンジンのフラッシングが効果的な場合っていうのは、内部にスラッジが溜まっている場合です。

エンジン内部にスラッジが溜まってるかどうかは、ヘッドカバーを開けてみないとわかりにくいですが、オイルフィラーキャップを開けてみるだけでも情報は読み取れます。

中が真っ黒のエンジンはスラッジが溜まってる可能性が高いので、フラッシングする効果はあると思います。

逆にヘッドカバーを開けてみて、ここまでスラッジがたまりすぎている場合、フラッシング剤を使うと一気に汚れが落ちて油路を詰まらせる可能性があるので危険です。

こういうエンジンにはフラッシングを使わないで、安めのオイルでいいから早いスパンで交換を繰り返していく。

ある程度エンジン内部の汚れをオイル交換で除去してからフラッシングを行わないと危険です。

このヴィヴィオはオイル交換をしなさ過ぎて、タイミングベルトのコマとびが起きてしまったんです。

ベルトを新品にして圧縮を測定したら、バルブは無事だったのでそのまま組付けたら、油圧警告灯が点灯。

スラッジがひどすぎて油圧が上がらなかったので、オイルパンをはがしてストレーナーを徹底的に清掃した経緯があります。

こんなエンジンに一気に汚れを落とす即効性フラッシング剤は危険です。

遅効性のフラッシング剤でじわりじわり落としていくのがいいと思います。

フラッシングをしたほうがいいエンジンは、オイル管理の不備でターボを壊してしまった場合など。こういう時って、スラッジがまた油路を詰まらせることがあるので、リビルトターボを装着する前に徹底的にフラッシングすること。

ターボの油路は小さいので、また詰まって焼き付いてしまうからです。

いずれにしろ、普通にオイル交換をしていれば、スラッジが堆積するなんていう事はないんです。

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