車のエンジンにとっての腎臓といえばオイルフィルターです。
別名オイルエレメントとも呼ばれている部品です。
車のエンジンレイアウトによって取り付けられている場所はまちまちです。最近はオイルパンの近くに付いているのが多く、交換の作業性はよくなってきています。
オイルフィルターが劣化すると、極端な話フィルター部分が詰まったとしてもバイパスバルブからオイルは流れるようになっています。ただ、濾過するという意味で機能を果たせなくなる。
オイルフィルターのメンテナンス方法は交換しかありません。
それではオイルフィルターの交換時期はどのくらいをめどにすればいいのか?
これは基本的にはエンジンオイルの交換2回に対して1回交換です。そのくらいのスパンで交換すれば大丈夫。
ただ、オイルフィルターの中にも古いオイルは入ってるのでオイル交換をしたとしても、古いオイルがすぐに混ざってしまいます。それを嫌って毎回オイルと一緒のオイルフィルターを交換する人もいます。
リース車の場合ですが、走行1万キロでオイル交換を指示されているんですがオイルフィルターも同時に交換を指示されています。リース車って最低限のメンテナンスで最大限の寿命を使い切ることを目的とされているのでメンテナンスは参考になるところが多い。
オイル交換2回に1回交換でいいと言われてますが、オイル交換を1万キロごとに行うとすると2万キロごとの交換になってきます。気持ち的にはもう少し早いスパンで交換したいですけどね。
あと山間地ではオイルフィルターの表面が錆びることがあります。これがまずい。錆びると油圧がかかる部分なのであっという間にオイルがじゃじゃ漏れになってしまいます。もし錆びていたら距離をまたずして交換しましょう。
オイルフィルターの交換費用はどの程度かかるか?これは使ってるフィルターと作業性によって大きく変わってきます。
普通の軽自動車ならフィルター代は1000円程度。若干の工賃を取られても1500円弱くらい。トラックになると、フィルターがでかいので部品代で5000円近くします。逆に中のろ紙だけ交換ができるタイプもずいぶん増えてきました。
中身だけ交換のタイプは安いです。ろ紙とOリングだけなので。その分工賃がかかってきますけどね。
オイルフィルターの交換費用は1000円〜10000円程度になってくると思います。昔の車には2つ使ってるタイプもあります。
オイル交換と一緒にオイルフィルターもDIYで交換する人がいると思います。交換時の注意点が何点かありますのでご紹介。
フィルターを外した後の取り付け面は綺麗に清掃すること。
古いパッキンが残ってくるなんていうことは、今の車では考えられないですが、取り付け面は綺麗にしないといけません。漏れの原因になります。
そして取り付ける新品のオイルフィルターのパッキン部にはオイルを塗っておく。
スペースがあればこういう輪っこタイプが便利です。
こうすることでパッキンがかじったり、よじれたりするのを防げます。全周にわたってオイルを軽く塗布してから組み付けます。
あとは手で思い切り締め付けた後に、レンチを使って2分の1周、もしくは3分の4周程度追加で締め付けるくらいです。
最後にオイルを注いで漏れがないかチェックすること。
オイルフィルターは中身がメーカーによって違ってます。
ろ紙の形状が違うんですが、純正オイルフィルターの方が社外のオイルフィルターよりも目が細かくなっているのがほとんどです。
社外品よりもより細かくゴミをキャッチできるということですね。
ある程度距離を乗ってきたら社外品のフィルターにしてもいいけど、エンジンをOHした後だったり、ヘッドガスケットを交換した後。
こういう大きな修理をしたあとは純正オイルフィルターを使う方がいいです。ゴミや鉄粉が混じりやすい状態なので、なるべく細かいゴミもキャッチした方がいいですからね。
オイルフィルターについてでした。
ガソリンスタンドでアルバイトをはじめ、その後指定整備工場へ就職。
働きながら、3級ガソリンエンジン、2級ガソリン自動車の整備資格を取得。2級整備士の資格を取得後整備主任に任命され、自動車検査員の資格を取得。
以後、自動車整備の現場で日々整備に励んでいます。
現役自動車整備士であり、自動車検査員。YouTuberもやっています。車の整備情報から新車、車にまつわるいろんな情報を365日毎日更新しています。TwitterやInstagram、YouTubeTikTokも更新しているのでフォローお願いします。