前回の続きです。
注目!純正と社外品、更に超格安の3種類オイルフィルターを分解して検証してみた
純正のオイルフィルター、カーメーカー推奨の半純正扱い社外オイルフィルター、ネットで格安オイルフィルターの中身をそれぞれ分解してみました。
ケースを分解して中身を確認した結果、形状こそ違うもののそれほどの違いはなかったように見えました。
YouTube動画にも上げました。
オイルフィルターの中身を分解して検証!純正・メーカー推奨社外・格安、どれが一番お勧めなのかこれを見ればわかる!
今日はさらにこれらの中身をろ紙まで広げて検証してみました。
すると前回ではわからなかった事実と、結果このオイルフィルターが一番お勧めだな!と言えるものがありますのでご覧ください。
今回検証したオイルフィルターは
・ダイハツ純正
・ダイハツ用の日産PITWORK(日産の推奨社外メーカー)
・ネットで格安オイルフィルター。
それぞれの価格がダイハツ純正が1000円弱。
PITWORKが700円弱。
ネットで格安オイルフィルターは200円弱。
価格は変動していますが、大まかにこんな価格帯で流通しています。
こちらがケースを切った中身の状態。左から格安・純正・PITWORKです。前回はここまでの検証でした。
今回はさらにろ紙を広げてみることにしました。
こちらがろ紙を広げてみた状態です。
下から純正・PITWORK・格安という順番になっています。長さはさほど変わらない気がしますが、純正が一番長いです。
長さが長いということは、ろ紙としての表面積が大きいのでより多くの不純物をキャッチしてくれるということ。性能的に優れているわけですね。さすが純正というところです。
決定的な差をつけたのがろ紙の厚みでした。まずは純正です。かなり分厚いろ紙形状になっているのがわかります。
段ボールというか、型紙くらいの分厚さがあります。これだけの厚みがあると油圧も上がりがちになるだろうからリリーフバルブがしっかり機能していることが求められます。
当然純正なので間違いありません。
続いてPITWORKはどうか?
PITWORKもいい線いってますね。こちらもかなり分厚いです。フィルターの谷折り部にスラッジなどがきちんと蓄積されているのがわかります。
フィルターとしてきちんと機能している証拠です。
分厚さも純正とそん色ない厚みになっています。性能は純正に肉薄していることがよくわかります。
最後にネットで200円台で買えるフィルターはどうなのか?
見てすぐにわかるのがろ紙が薄いということ。向こう側が透けて見えています。
純正やPITWORKの半分程度の厚みしかない。
ろ紙を広げてみるとわかった結果ですね。このフィルター、みんながみんなにおススメできません。特にオイル交換がこまめにやらない人は止めたほうが無難です。
この手のフィルターを使うことができる人は、メーカー指定よりもオイル交換スパンが早い人やオイルとオイルフィルターを毎回同時交換して、そもそもオイルにスラッジなどの堆積がない人など。
他の人はフィルターとしての機能が他の2つに比べると明らかに劣るのが見て取れるのでやめてください。
それでは数あるオイルフィルターで一番お勧めできるのは何か?
これは半純正部品扱いになるPITRORKのものでした。トヨタの半純正であるドライブジョイやホンダのHAMPは中身を実際に検証していないので、なんとも言えません。
でもメーカーが半純正扱いにしているので、PITWORKなみの性能はあると想像できます。
一番コスト的にもお勧めできるのが半純正オイルフィルターです。しかしこれには条件が付きます。ネットでは純正のオイルフィルターも安く流通している時があります。もし純正が半純正と同等価格で購入着るので有れば、その時にまとめて買っておくのが一番お勧め。
格安オイルフィルターは、オイルフィルターの性能を使い切りたい人にはお勧めできません。
以上オイルフィルターの検証でした。
ガソリンスタンドでアルバイトをはじめ、その後指定整備工場へ就職。
働きながら、3級ガソリンエンジン、2級ガソリン自動車の整備資格を取得。2級整備士の資格を取得後整備主任に任命され、自動車検査員の資格を取得。
以後、自動車整備の現場で日々整備に励んでいます。
現役自動車整備士であり、自動車検査員。YouTuberもやっています。車の整備情報から新車、車にまつわるいろんな情報を365日毎日更新しています。TwitterやInstagram、YouTubeTikTokも更新しているのでフォローお願いします。