エンジン

オイル管理が悪いと、オイル漏れを誘発することがある!実例紹介

過去にあった事例ですが、エンジンオイルの管理が悪くオイルが突発的に漏れてしまったというものを紹介します。

車はホンダのアクティでした。

オイルが結構な勢いで漏れてきているということで入庫しました。

普通オイル漏れっていうと、下にゆっくりと垂れるとかそのぐらいの類です。

ただ、このアクティに関しては明らかに勢いがすごかったです。ある程度油圧がかかっているところから噴出しているようです。

ヘッドカバーやオイルパンなどは油圧がかからないので、滲みからゆっくりと漏れてきます。

オイルフィルターなど油圧がかかる部位が破損すると、一気にオイルが漏れてきます。

このアクティの場合、いろんなところから漏れてきていて、よくわからない状態です。

出所をよく観察するとタイミングベルトカバー内から漏れているようでした。

オイルシールが抜けている?

タイミングベルトカバーを開けてみると、明らかにカムシャフトから漏れているのがわかりました。

よくみてみると、オイルシールが変です。

通常カムシャフトやクランクシャフトにはオイルシールというシールが打ち込まれていて、オイルが外部へ漏れないようになっています。

オイルシールが抜けかかっています。

昔三菱の3G83でもリコールがで絵、クランクオイルシールが抜けてしまうというものがありました。

実際に抜けてしまった車も見ましたが、やはりオイルが相当な勢いで出てきてしまっていました。

なんでカムのオイルシールが抜けたのであろうか?

クランクシャフトの方は無事なようです。

オイルシールを外してみると、シャフトの部分にスラッジが堆積していました。

どうやらオイル管理が悪いようです。

オイル漏れのカラクリはこうでした。オイル管理が悪い車だと、ブローバイの通路がスラッジなどでつまり気味になってきます。

そこに、エンジン回転を高回転を使い続けるとクランクケースの内圧が高まって、オイルシールに負担がかかってくる。

この車の場合は生成されたスラッジで内側からオイルシールも押されていたようです。

このままオイルシールを交換しただけだと根本的な解決にならないので、ヘッドカバーも外して可能な限りのスラッジを除去。

ブローバイなども通りをよくして、フラッシング剤も使いました。

もちろんタイミングベルトなども交換します。

オイル管理が悪いと、各部に抵抗がかかってタイミングベルトも切れやすくなるといわれています。

今ではベースオイルの性能も上がってきているので、スラッジが発生しているようなエンジンはあまり見かけなくなりました。

それでも、メーカー指定の距離よりは早めに交換した方がいいと思います。

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