よくエンジンオイル交換千円というチラシを見かけます。
果たしてこれってどうなの?って感じですね。
実際オイル交換はどの位の値段が妥当なのか?
ぶっちゃけトークで進めると、うちの工場で使っているカーメーカー純正オイルはドラム缶の200リットルで仕入れています。
値段が二万円位。つまり1リットル百円という値段になるわけです。
これが工場に入ってくる仕入れの段階。一台にオイルを4リットル使うとなると四百円。
これに廃油処理代を入れれば工賃はほぼゼロで儲けがない状態。
一台千円だとするとエンジンオイルをたくさん使う車であればあるほどお得ということになりますね。
使っているオイルがメーカー純正オイルでなくて普通の安売りオイルで1リットル五十円で仕入れていれば儲けはでるでしょう。
しかしあまり変なオイルでは何かあったとき困る。
これらを考慮するとエンジンオイル交換千円という呼び込みは、使われているオイル量が
4リットル位の車であるなら交換してもらったほうがいいと言えます。そのオイルがSMクラスのグレードなら間違いはないでしょう。
因みにオイルを1リットル千円で販売出来れば工場は万歳でしょう。妥当かなと思う金額は1リットル五百円位かな。
つまり4リットル使う車で二千円ちょっと。この位が妥当なオイル交換料金じゃないかなあと思います。
これはカーメーカー純正オイルで交換の話しですけどね。
僕も車屋を辞めて、自分でオイル交換ができない環境になれば、こういうサービスを利用すると思います。
ただし僕は使用されるオイルと、作業熟練度を考慮してお店を選ぶかな。
やはり作業になれている人にやってもらいたいからね
ガソリンスタンドでアルバイトをはじめ、その後指定整備工場へ就職。
働きながら、3級ガソリンエンジン、2級ガソリン自動車の整備資格を取得。2級整備士の資格を取得後整備主任に任命され、自動車検査員の資格を取得。
以後、自動車整備の現場で日々整備に励んでいます。
現役自動車整備士であり、自動車検査員。YouTuberもやっています。車の整備情報から新車、車にまつわるいろんな情報を365日毎日更新しています。TwitterやInstagram、YouTubeTikTokも更新しているのでフォローお願いします。
コメント
たかがオイル、されどオイル。
作業性が比較的ラクでポイントを知れば誰でも出来そうな作業ほど奥が深くて難しい。そして場合によっては命取りとなる。
アルミのオイルパンが増えているので、新人整備士さん達は気をつけて欲しいですね。
オイル交換も基本ですが、奥が深いですからね。
下抜きにこだわらず、上抜きもひとつの方法なんじゃないかと最近は思います。
抜く前にドレンやオイルパンの状態を確認してから作業しないと痛い目にあいそうですからね。
会社のスマートなどはドレンボルトが付いていないので、逆に上抜きしかできないなんて車もありましたけどね。