車検

初めてのOBD車検該当車に遭遇、OBD車検を実際にやって思うこと

今年の10月からOBD車検がスタートしています。

OBD車検というのは、OBD車検該当車が受けなければいけない、今までの車検にひとつ項目が加わったものになります。

OBD車検該当車っていうのは、イメージすると2年前くらいから新型車として登場してきた車です。該当車かどうかは車検証の備考欄を確認するとわかります。

今回僕が初めて体験した、OBD検査車両は現行型のシエンタでした。

うちの車もそうですが、OBD車検該当車です。シエンタは2年前に新型車としてデビューしており、初車検は来年以降のはずなんです。

が、入庫してきた車は介護タクシーとして登録されている事業用ナンバーのため、1年車検になっていました。

そのため、OBD車検になったんです。

OBD車検は実際に何をするのかっていうと、車と検査用のスキャンツールを繋いで、ADASなどにエラーが出ていないかをチェックするものです。

このOBD検査ツールというのは、普通の整備士は確認作業しかできません。

検査員には個人用のIDが振り分けられていて、完成検査をする時にOBD検査ツールでOBD車検での合否をデータとして飛ばすんです。

検査結果が無事に適合となれば、OBD検査は合格。あとは通常の完成検査にも不備がなければ晴れて車検は完了となります。

このOBD検査に大体3000円くらいの技術料を工場側ではもらうようになると思います。普通の車検に比べて手間と検査項目が増えるので。

で、ここまでがOBD車検のフローです。

所感をもうしあげると、

これ、必要?

と、僕は今のところ疑問に思ってしまっています。まだ僕は今年度の検査員研修に行ってないので、今のところOBD検査についての必要性がまったく感じられません。

そもそも何かしら車両にエラーが出れば、エンジンチェックランプなどを点灯させるじゃないですか?

チェックランプが点灯しているものに関して、きちんと対処していけば、従来の車と同じでもいいんじゃないかなって。

何でこんなOBD車検を国は始めるのか?全く意味がわかりません。僕がイメージするのは、OBD検査車両っていうのはほぼ全てがコネクテッドカーになるわけです。

なので、ADASに問題があればそちらでキャッチして通知する手段もあるし・・。

わざわざ手間をかけて検査項目を増やす意味がわからない・・・。

OBD車検をするに当たり、検査用ツールを買わないといけない。そして、合否データを飛ばして処理する機関が新しく創設されているわけであって、この辺りが天下りとかそういうものなんじゃないだろうな・・?

と、僕の中では納得がいかないのです。

この辺の疑問は検査員研修に出た時に解消されるのだろうか?毎日受け入れ段階からさらに目を光らせないといけないため、困惑しています。

あとネットの記事でナビにTVキットを後付けすると、何かしらOBD車検の項目にエラーが出る可能性があるって大手の自動車メディアが報じていました。

今度OBD車検車両で、TVキットを後付けしている車に検査用スキャンツールを当てて確認してみようと思います。

どの情報が信憑性があるのかわからないので、実際に自分で見てみないとですね。

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