車検で預かった友達のヴィヴィオ。フロントの足回りはほぼ壊滅状態であった。
交換しないといけない部品をあげていくと、ドライブシャフト左右。ロアアーム左右。そしてハブのベアリング左右だ。ドライブシャフトは異音がすさまじく、ロアアームはガッタガタ。ハブはそれに伴いベアリングもガラガラ状態。
おいおいおいおい。どうすりゃこんなに一気に痛むんじゃいと思った。これら一連の作業をするにはタイロッドエンドとナックルの結合を外す必要がある。受け入れ担当をした先輩はどうやらタイロッドエンドの割りピンが錆びて固着して外れないが為に、無理やりネジを回してタイロッドの確認をしたようだ。
まぁそんなもの何とでもなるだろうと、とりあえず指示書にしたがって作業を始めていた。
ドライブシャフトを抜いて、ハブのベアリングを交換。ナックルとハブを合体させて、ナックルをつける前にロアアームを交換する。そんなに手間な作業ではない。1時間もあれば全部終わる作業だなと黙々とこなしていた。そして最後にタイロッドエンドをナックルに結合して終わり・・・
というときに思い出した。そういや割りピンが抜けないんじゃなかったっけ?
いろいろと試してみた。まずは釘のようなもので打ちぬけないかを試してみた。これがなかなかに頑固で少しは動くんだけど、ニッパーでつかめるほどではない。うーむ。困ったなぁ。
手荒なまねはあまりしたくないんだけどな・・。
いろいろな材料を使って打ち抜こうと思ってみたけれど錆が強力すぎで駄目だった。結局
ドリルで穴を開けて割りピンを通すという方法しかなくなった。たかが割りピンだけれど、抜けないと作業工程が大幅にとられてしまうなぁと思ったしだいでした。
抜けない割りピンは厄介である。
ガソリンスタンドでアルバイトをはじめ、その後指定整備工場へ就職。
働きながら、3級ガソリンエンジン、2級ガソリン自動車の整備資格を取得。2級整備士の資格を取得後整備主任に任命され、自動車検査員の資格を取得。
以後、自動車整備の現場で日々整備に励んでいます。
現役自動車整備士であり、自動車検査員。YouTuberもやっています。車の整備情報から新車、車にまつわるいろんな情報を365日毎日更新しています。TwitterやInstagram、YouTubeTikTokも更新しているのでフォローお願いします。
コメント
まず、銅ハンマーでキャッスルナットをまんべんなく叩いて
ノックピンポンチで叩き出してます!
この錆びた割りピンは最悪ですよね。すごく時間が取られてしまいます。