僕はもうあまり驚かないですが、実際に車検切れの車を乗っている人って居るんですよ。今日も車検切れの車を普通に運転していた人が居ました。ブレーキランプの電球を交換してくれという依頼だったんですが、何気なく車検ステッカーを見ると車検が半年も過ぎている。車検証の満了日を一応確認させてもらったらやっぱり車検が半年も切れていました。
ではなぜ車検切れという事が起こりえるのか?
1つは、ユーザーに車検の時期という感覚が薄いということ。おそらくオーナーはなじみの車屋さんにおまかせタイプで、いつも車検の連絡が入るんでしょう。うちの会社も最初に封書を送付して、到着のタイミングを見計らって電話で案内をしています。車検のデータが一覧で出てくるので、その車両についてきちんとどうなったかを確認する事にしています。ただ、稀にどうしても連絡がつかないケースがある。今回はそんなケースだったのでしょう。
このお客さんは、海外旅行に行っていたらしく車検の案内や電話コールを受けていなかった。いつも車屋さんから電話がある。と思っているわけで、自分では満了日を覚えていないというケースです。
そしてもう1つは確信犯的なケース。車検が切れていると分かっていながら乗っている。これは悪質です。でも実際にこういうドライバーはいます。僕は検査員をやっていて、陸事が主催する抜き打ち街頭検査の手伝いに行かされたりします。国土交通省のお役人様と、警察官、それと自動車検査員が集合して国道を封鎖するんです。まずは警察の権限を使って、車を全て道の駅などにかたっぱしから入れる。そして次に自動車検査員達が班を組んでそれぞれの車を抜き打ちで検査します。電球の切れとか車検の満了とか排気ガスや不正改造などですね。もし電球が切れていたりすると整備命令書を国土交通省のお役人が切るわけです。こうやって街頭検査をすると、たまにいるんですよ。車検が切れてるのに乗っている人。もちろんその場で車から降りてもらう訳です。
車検が切れていると何がヤバいって、やばいですよね?自賠責が一番まずいかな。事故を起こしてもお金がまったく出なくなる。稀に車検が切れていても1ヶ月程度余計に自賠責が加入されているケースもあるけれど、そもそも車検が切れている車に自賠責って有効なのだろうか?
主に車検切れっていうのはこの2つに分けられます。マイカーが何台かある人は、全てを記憶するのが難しいと思うので注意してください。
車検が切れている車を運転する事は法律でNGです。
ガソリンスタンドでアルバイトをはじめ、その後指定整備工場へ就職。
働きながら、3級ガソリンエンジン、2級ガソリン自動車の整備資格を取得。2級整備士の資格を取得後整備主任に任命され、自動車検査員の資格を取得。
以後、自動車整備の現場で日々整備に励んでいます。
現役自動車整備士であり、自動車検査員。YouTuberもやっています。車の整備情報から新車、車にまつわるいろんな情報を365日毎日更新しています。TwitterやInstagram、YouTubeTikTokも更新しているのでフォローお願いします。