以前の話ですが、ある新車を売っていると共通してとある問題が発生しました。
それは
「ミッションの入りが渋い」
というもの。
よくよく調べてみると、確かに入りが渋いと感じるときが4回か3回に1度ある。
特に感じるのが、2速発進を行うとき。ミッションは当然マニュアルです。
1速からの発進でなくて、2速から発進をさせるときにミッションが渋いと感じるということ。
モデルチェンジ前の型式のミッションと何か違うのだろうか?メーカーに文章をおくると、
回答が来た。どうやらミッションは前の型式のものと同一であるということ。
では何故ミッションが渋いと感じるのだろうか?
それはあたりの問題ではないか?というメーカー。使用しているミッションオイルも今までのものと同じ。
もともとちょっとミッションが渋いなぁと言われていた車だけに、今回のモデルチェンジのミッションはいただけない。一般ユーザーには故障だ。新車と取り替えろといったクレームが3件ほど発生。
うちの工場としては、販売元のディーラーを通じてメーカーと協議をしているけれど、
ミッションの渋い入りを保証することは今のところないということ。これが同型全ての基準であり、1000回に及ぶシフト操作を行い、あたりをつけてから新車に装着しているということ。
ミッションの入りって、渋いとなんか嫌になる。ミッションオイルを交換しただけでもかなり
フィーリングが変わってくる。新品のミッションオイルに交換すると大体が渋くなってしまう。
コレは経験からそう言える事でもある。ボクはいろいろなミッションオイルを試したが、新油にするとやはりかなりミッションが硬くなる。それは粘度が低いオイルであっても同様であった。
渋いミッションというのは、マニュアルオーナーにとっては死活問題かもしれない。
もしこの車がスポーツカーであったら、クレームの嵐となるであろう。
ミッションのメンテナンスはこまめなミッションオイルの交換以外にありえません。
ギヤを磨耗させないためにもこまめにミッションオイルを交換しましょう。
ガソリンスタンドでアルバイトをはじめ、その後指定整備工場へ就職。
働きながら、3級ガソリンエンジン、2級ガソリン自動車の整備資格を取得。2級整備士の資格を取得後整備主任に任命され、自動車検査員の資格を取得。
以後、自動車整備の現場で日々整備に励んでいます。
現役自動車整備士であり、自動車検査員。YouTuberもやっています。車の整備情報から新車、車にまつわるいろんな情報を365日毎日更新しています。TwitterやInstagram、YouTubeTikTokも更新しているのでフォローお願いします。
コメント
1回今まですばらしく入りが良かったミッションが、クラッチ交換でミッションを降ろしたら思いっきり渋くなったことあります。
それはめちゃくちゃ切ないですね・・・
初めて配属になった営業所の先輩(私の上を行く変態)
の仮説で話していたのは、新品のギアオイルは粘度が固いからシンクロが共回りしてシフトが固く、暫くするとオイルは劣化し、ユーザーは慣れてきてすんなり入ると信じこむ・・
と話していましたが、果たしてどうなのか?
(私が転勤になった時に彼も退職して海外青年協力隊に
参加したので聞けずじまい)
出向してアトラスのミッションは車検でオイルを変える度に
セカンドにシフトすると入らない事があってその度に
添加剤を入れてましたね。
ミッションが入りにくいと本当にブルーな気持ちになりますね〜。
特に自分の車だったら最悪です
GTOはミッションの入りは渋いです。トランスファーからオイルのにじみがあるとのことで少し硬めのオイルにしたら前よりもっと渋くなってしまって・・、いそいでオイルの粘度を戻し、ついでにミッションオイルも交換しましたが、最初のうちだけ調子がいいだけですぐに渋くなってしまいます。
同じゲトラグ積んでるGTRとかBMWとかはなんと、ATF指定だそうです! 自分は怖いので入れてませんが、そんなことってあるのでしょうか?
いすづのMTにもATFのようなフルードを使っているものもありましたね・・。あれもびっくりしました