アイドリングストップ車に普通のバッテリーを取付された!どんな弊害が?

この前車検で入ってきた車ですが、アイドリングストップ警告灯が点灯していました。

バッテリーが古くなってきているんだろうなと思って、エンジンルームを開けたんです。

するとちょっとした違和感がありました。アイドリングストップ搭載車なのに、取り付けられているバッテリーがアイドリングストップ用のバッテリーじゃなかったんです。

そして、バッテリーを見てみると、それほど古く感じられない。お客さんに事情を聞いてみたら、半年ほど前にエンジンがかからなくなってバッテリーをガソリンスタンドで換えてもらったとのこと。

お客さんは、おまかせで交換してもらったので、どんなものがついていたかわからなかったと。

診断機を当ててみると、始動時電源電圧低下のコードがやはり入力されていて、アイドリングストップランプを点灯させていたようです。

事情を話して、アイドリングストップをさせるには専用バッテリーじゃないと追いつかないことなどを説明して交換するかを相談しました。

アイドリングストップ車に普通のバッテリーをつけたらどうなるのか?

今回のケースのように、アイドリングストップ付きの車に普通のバッテリーを取り付けると、以下の問題が起こる可能性があります。

1. バッテリー寿命の短縮:アイドリングストップ機能により、エンジンが停止・再始動を繰り返すため、通常よりもバッテリーに負荷がかかります。これにより、バッテリー寿命が短くなる可能性があります。

2. 再始動の遅れ:普通のバッテリーでは、エンジン起動時に十分な電力を発揮できず、再始動に時間がかかる可能性があります。

アイドリングストップは、さまざまな条件をクリアして作動します。

その中で、一番基本的な問題はバッテリーの耐久性です。

アイドリングストップ用バッテリーは通常のバッテリーに比べて、電気の出し入れに特化させた性能を持たせています。

アイドリングストップ車に普通のバッテリーをつけたとして、新品の状態ならアイドリングストップはすると思います。

しかし、その後の電力が追いつかず、始動時電源電圧低下を何回かカウントすることにより、警告灯を点灯させてしまうのです。

そうなったらどうリカバリーすればいいか?

単純に診断機やメーカー指定の方法で、始動時電源電圧低下のコードを消去します。その後バッテリーを満充電して使えば、またしばらくはアイドリングストップするようになるでしょう。

でも使っていくとまたも電力不足に陥って警告灯を点灯。この繰り返しです。

一方、アイドリングストップ付きの車に専用のバッテリーを取り付けると、以下のメリットがあります。

1. 耐久性の向上:アイドリングストップ専用のバッテリーは耐久性に優れており、バッテリー寿命が通常のバッテリーよりも長くなります。

2. 高出力:専用のバッテリーは高出力を発揮し、始動時に十分な電力を供給することができます。

実際のところ、M-42表記のあるバッテリーは55B20表記もあり、普通の車にも使えます。

例えば、チョイ乗りを繰り返す人って、エンジンをかけて大きな電気を使います。

その後、すぐにエンジンを止めると、使った電気を回収しきれないで、少しずつ充電量が減っていく。

こう言う使い方をすると、バッテリーに負担がかかってサルフェーションが起こりやすくなります。アイドリングストップ用バッテリーならクイックチャージ性能が優れてるので、チョイ乗りユーザーにもおすすめなんです。

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