エンジン

冬のバッテリー上がりでハイブリッドカーから救援してはいけない理由と、救援方法を考えた

毎日こうも寒くなってくると、エンジンがかからないから助けてくれという電話が非常に増えてきます。

仕事に行こうとして、朝車に乗り込んだ。エンジンを始動しようと、プッシュスタートを押したりキーを回したりしたが、セルモーターが動かない・・。

典型的なバッテリー上がりの症状です。こんな時、ブースターでジャンピングしてもらえればエンジンがかけられるのは周知のとおりです。

しかし、気を付けないといけないのはハイブリッドカーで救援をしてはいけない。もしくはしてもらってはいけないということをご存知ですか?

ハイブリッドの代名詞と言えば、トヨタ式ハイブリッド。

プリウスをはじめアクアなど、相当数街中を走っていますよね?ッテリーが上がった車を発見した時に、ハイブリッドカーで助けてはいけないんです。

これは取り扱い説明書にもきっちりと明記してあります。その理由について書いてみます。

ハイブリッドカーをバッテリー上がりの救援車にしてはいけない理由

ハイブリッドカーにも当然ながら補機バッテリーというものが存在します。

バッテリー自体はあるので、それを使ってバッテリー上がりを起こした車を助けるということは物理的には可能です。

ですが、それをやることでハイブリッドシステムが壊れる事があるのです。

それがハイブリッドカーを救援車にしてはいけない最大の理由です。

何故バッテリーのジャンピングで壊れる可能性があるのかというと、ブースターでジャンピングをして、バッテリー上がりの車のエンジンが始動した時に大電流が流れてくるから。

この大電流がハイブリッド車の電気系統やシステムを破壊する可能性があるとされています。

これが、ハイブリッドカーを救援車にしてはいけない理由です。

万が一ハイブリッドカーしかいなかったらどうするべきか?

それでは究極の状況の時はどうか?

例えば知り合いと一緒にスキーに来ていた。周りに車はまったくいなくなり、1台のエンジンがかからなくなった。一緒に来ているハイブリッドカーは始動ができる。

JAFに救援を頼むと1時間以上はかかってしまうというような時。

ハイブリッドカーをつかって救援する方法を模索してみました。一つだけ可能性がある方法があります。

それは、ハイブリッドカーについている補機バッテリーのプラスとマイナスを外す。

車体側の配線を外して、補機バッテリーだけの状態にしたら、補機バッテリーのプラスとマイナスからダイレクトにジャンピングしてエンジンを始動するという方法です。

これならば、バッテリー上がりの車のエンジンが始動したとしても、端子はつながっていないのでハイブリッドカー側に大電流は流れません。

この方法ならば救援は可能だと思います。

しかしリスクも高いです。もし、ハイブリッドカー側のバッテリーも弱っていたらどうか?

バッテリー上がりの車が大排気量の場合、セルモーターが大きいため、もしかしたらハイブリッドの補機バッテリーが一気に空っぽになるかもしれません。

そして、2台ともエンジンがかけられなくなるかもしれません。

それでも究極の選択をせまられるときは、試してみる価値はあるかもしれません。

万が一の時は、ジャンプスターターを持っているのがベストです。

ジャンプスターターって使い道が結構あります。エンジンを始動するだけでなく、スマホなどの充電にも使えます。USB電源として取り出せるので、USB機器全般が使える。

そして、車にUSB端子がついていれば、エンジンをかけているとジャンプスターター自体を充電することも可能です。使ったらエンジンをかけて充電。まさに回生!

冬に遠出する時は、ジャンプスターターを買っていくかバッテリーを新品にしていくなどしてくのをお勧めします。

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