駆動系

エルフのクラッチOH作業!指数4.7時間 NKR66クラッチ作業の注意事項など

NKR66のエルフ、クラッチをOHしてきましたので、お伝えします。

若干の注意点なども踏まえて紹介。

こちらのエルフです。コンテナ車の2WD。

日整連の作業指数は4.7時間。

NMR85というもう少し新しめのエルフなら、クラッチOHをしたことがあります。

NKR66は初めてです。

NKR66 エルフのクラッチOH

エンジンは4HF型です。

クラッチOH時はセルモーターを脱着することが殆どなので、車内の電装品を確認してバッテリーマイナスを外す。必要であればバックアップを取っておく。

作業の効率化をはかるため、リフトアップする前にミッション上部のボルト類を外しておく。

ベルハウジングの14mmのボルト3本と、セルモーターの19mmのボルトを上で外しておきました。

年式が年式だけに、固着も激しく最初のネジですでに苦戦。

続いてリフトアップします。トラックのサイドブレーキはミッション後部についています。センターブレーキというやつです。

ここは切り離す必要があるため、後輪を持ち上げてサイドブレーキを降ろしておく。

もちろん輪留めは入念に4か所設置です。

プロペラシャフトはセンターベアリング部で切り離します。マーキングをしておく。

スペースを見ると、マフラーのフロントパイプも外したほうが作業はスムーズっぽいです。

トラックの場合、マフラーを外したほうがやりやすいものもあるので、ボルトとガスケットはあらかじめ注文済みです。

こちらセンターブレーキワイヤーです。

NKR66もセンターブレーキはワイヤーで切り離すことができるようです。いちいちセンターブレーキシューを分解する必要はないので、ラクチンです。

シフトワイヤーを2本外す。

セルモーターも外します。

セルからの配線と車速センサの配線を外せば、あとは外すものはなさそうです。

ミッションジャッキをセットにかかります。

ミッションジャッキをセットしたら、あとはミッションマウントとベルハウジングにつながる残りのネジを外せば理屈ではミッションが外れる。

しかしトーションバーが邪魔で、スペース的に結構きついです。

エンジンを下から支えておくと、ミッションが抜けやすいです。

ハウジングの上の部分で引っかかりを感じている場合、エンジンを持ち上げてやれば抜けてきます。

特にノックピンなどはなさそうなので、固着して外れないわけではありません。

クラッチを外します。フライホイールもちょっと微妙だな。

フライホイールは注文していないので、再利用です。

外したクラッチです。ずるずるに滑っているわけではありませんでした。

新品を取り付けます。

センター出し。

クラッチカバーを対角線上に規定トルクで締め付け。40N・m弱だったと思います。

すみませんうるおぼえで。

ミッション側はレリーズベアリング、フォーク、支点のピボットを交換。

セット完了。

あとはドッキングして、元通りに組み付けます。

NKR66のクラッチOH 注意点は?

初めてエルフのクラッチをOHした時に、一度ひっかかったのがセンターブレーキワイヤーの金具。

右の筒状のものを抑えている金具ですが、エンジン側は溝にはまるようになっています。

この溝にはめていないと、サイドブレーキを引いたときにひきしろが全く出ません。

ここはよくひっかかるポイントです。

続いて、OHすると当然クラッチディスクの厚みで遊びが変わります。

最初にレリーズシリンダーで遊びをたくさん作ってあると、クラッチが切れなくなります。

その場合レリーズシリンダー側で遊びを詰めてあげる必要があります。

そして、エンジンを支えていると、エアクリーナーからのダクトが外れることがあります。一発目のエンジン始動でなんかエンジンの音が大きいなぁと思ったらダクトのはずれを疑う事。

その位が注意点になります。同クラスのキャンターに比べると、センターブレーキの分解がないから作業しやすいかもしれません。

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