今更感がありますけど、車には数種類の燃料が使われています。
ガソリン・軽油・LPG。日本であればこの3種類がメインになりますね。LPGエンジンにガソリンを誤給油するということは物理的にありえません。
給油の仕組みが違います。
ただ、ガソリンと軽油を間違えるというトラブルは未だに後をたたない。最近のディーゼルエンジンは音も静かになったし、黒煙もでないから勘違いしやすいです。
しかし、昔のディーゼルエンジンに比べるとクリーンディーゼルというのはものすごく精密に制御されています。従来のディーゼルエンジンは噴射ポンプで燃料を噴射していたわけですが、これを高圧のコモンレールインジェクターで今は制御しています。
このクリーンディーゼルにガソリンを誤給油したらどうなるか?
僕が一度遭遇したクリーンディーゼルの誤給油。いすづのクリーンディーゼルでしたが、結果エンジンのインジェクター系統が全部壊れました。
セルフスタンドで間違えてオーナーが入れてしまい、数キロ走ってエンジンが停止したというのでレッカー。
工場にもどって、ダメ元で燃料タンクを下ろして内部を洗浄。燃料を入れ直したけれどエンジン不調は治りませんでした。結果インジェクターが壊れてしまった。
続いて遭遇したのがマツダのスカイアクティブD。
あれはCX−5に搭載されたばかりの2,2リッター。
知り合いのガソリンスタンドマンが誤給油をしたことに気がついて、お客さんにクランキングしないでもらい預かった。
当時出たばかりのスカイアクティブDだったので、これまた知り合いのマツダサービスに確認をとったところ、持ってきてほしいという。
結局工場で燃料を入れ替えるということはしないでマツダディーラーで処置をしてもらいました。経緯を聞くと、絶対にクランキングをしてはいけないと言っていました。
おそらく燃料を抜き変えて、洗浄すればある程度はリカバリーできるんだろうけれど、マツダに念を押して言われましたね。絶対にクランキングするなと。
自分で車を買い換えて、ガソリン車からディーゼル車に変わった。さらにはもともとセルフスタンドで燃料を入れているタイプの人は癖で間違える可能性があります。
っていうか僕もうっかりやっちゃいそうです(笑)
今のクリーンディーゼルには誤給油は昔以上に御法度なのであります。
ガソリンスタンドでアルバイトをはじめ、その後指定整備工場へ就職。
働きながら、3級ガソリンエンジン、2級ガソリン自動車の整備資格を取得。2級整備士の資格を取得後整備主任に任命され、自動車検査員の資格を取得。
以後、自動車整備の現場で日々整備に励んでいます。
現役自動車整備士であり、自動車検査員。YouTuberもやっています。車の整備情報から新車、車にまつわるいろんな情報を365日毎日更新しています。TwitterやInstagram、YouTubeTikTokも更新しているのでフォローお願いします。