一台の車を長く付き合うという美学について

ガズーの記事にいいのがありました。

このたびハイラックスが新型に代わり、今までのハイラックスを愛してやまないオーナーの記事が載っていました。

記事を最後まで読んで、外装もボロボロになってきちゃったから新しいハイラックスも出ることだし買い換えるか!?ってオチで終わると思いました。

ですが、外装を板金修理して乗り続けるという。さらにはエンジンが壊れたら?という問いかけに対しては

「載せ換えかな?」

という返答。いいですね。こういうの大好きです。1台の車にながーく向き合うという姿勢は僕は大好き。そもそも我が家の親父は生前バネットラルゴに乗っていました。毎週毎週長野から東京までラルゴで移動して走行距離が実に37万キロまで走ったんです。

最終的にはフロントガラスが割れて廃車にしたんですけど。ここからぼくらは影響を受けている。走行距離が伸びるって普通嫌がるでしょ?

ですけど僕ら兄弟にとって走行距離って勲章だと思っています。走った距離なら誰にも負けないってそんなこだわりですかね?上には上がいますけど。

長く乗り続けると愛着がわく車

アナログ式のオドメーターっていいですよね。味があって。走行距離を刻んでいく。車を長く乗れば乗るほどいろんな所に手を入れる必要がでてきます。

走行距離10万キロくらいまでなら、ベルト類やブレーキ・タイヤとオイル類をある程度交換していれば滅多なことはありません。

10万キロより先に進んでくると、思いもよらぬ所が壊れてきたりします。

古くなってくるとラジエターのアッパータンクがだめになったり、山間地で錆がひどいとセルモーターが壊れることも多い。オルタネーターは長持ちするようになってきたけれど、20万キロに達するまでには一度や二度はエンジンチェックランプが点灯したりするでしょう。

ある程度は予防整備でどうにかなるけれど、思いもよらぬ部品が壊れたりするとレッカーのお世話になることもあるかもしれない。でもそういう苦労した思い出や苦い思い出っていうのは後で振り返ると一番楽しく振り返ることができるんです。

それこそ故障も何もしない車で20万キロを超えた!といっても、印象に残らないと思うんですよね。ある程度不完全な車と共に歩いて行くと、愛着がどんどんとわいてきます。

部品が出なくなって修理不可能になってしまうとどうしようもなくなってくるけれど、20万キロくらいまでは全然問題なく使えるので、もっと長く車を使って欲しいな。

それが整備士としての思いですね。

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コメント

  1. Jean-luc より:

    ぼくのGTOもH4年に購入してもう25年になります、距離はそんなに伸びていませんが・。
    今年廃車になったコルトは年数はそんなに経っていませんが、長男がぶつけて廃車になるまで調子よくて、24万kmでも絶好調でした。ぶつけなければ今でも30万kmめざしてがんばっていたとおもいます。

  2. MHO より:

    24万キロオーバーとはすごいですね・・・。コルトもなかなかに見かけなくなってきましたね