エンジンが停止してしまったということで、N-VANがレッカーされてきました。
ロードサービスのドライバーさんに状況を聞いたら、
「ああ、これはエンジンブローしているな・・・」
と。
今の車、多くの車種で起こり得ることです。
一体このN-VANに何が起きたのか?
走行距離は76000km弱です。
この車、すでにエンジンが終わってしまっています。
何でそんなことが言えるのかというと、まず最初に確認したのがこちら。
レベルゲージにオイルが付着してきません。この状態でエンジンが停止してしまったと。すでに焼き付きを起こしているわけですね。
100歩譲って、オイルを入れて奇跡的にエンジンがかかったとしても、各メタルなどが損傷していて使い物にならないでしょう。
オイルが抜けた原因はなぜか?
エンジンの下を覗いてみると・・・
これは・・・
オイルパンに穴が空いています。
よくみると、マフラーなども擦った後がある。
ドライバーさんに話を聞いてみると、道路を走行中目の前に何かが落ちていた。
それを乗り上げてしまったと。
その後、ハンドルなどはしっかりしていたのでしばらく走行をしていたら、エンジンから変な音がして路肩に止めるまでもなく止まってしまったと。
オイルが流れ出たことでの焼き付きですね。幸いだったのが漏れたオイルがマフラーに付着したりしてで火災にならなかったことです。
樹脂製のヘッドカバーを装着しているので、厳密にはオールアルミエンジンとは言わないのかもしれませんけど、下廻りをぶつけると今回のようになる可能性があります。
当たりどころが悪かったということもありますが、鉄のオイルパンに比べると衝撃に対して非常に弱いのが特徴です。
道路に何かが落ちた時、避けられない場合は乗り上げるなどすることになるかもしれませんが、今回のようになるパターンもあります。
オールアルミエンジンで何かに乗り上げたって思ったら、下をのぞいてオイルが漏れてないかチェックしてください。
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ガソリンスタンドでアルバイトをはじめ、その後指定整備工場へ就職。
働きながら、3級ガソリンエンジン、2級ガソリン自動車の整備資格を取得。2級整備士の資格を取得後整備主任に任命され、自動車検査員の資格を取得。
以後、自動車整備の現場で日々整備に励んでいます。
現役自動車整備士であり、自動車検査員。YouTuberもやっています。車の整備情報から新車、車にまつわるいろんな情報を365日毎日更新しています。TwitterやInstagram、YouTubeTikTokも更新しているのでフォローお願いします。