マツダから新型車のMX-30がデビューになりました。この車、最初は欧州でEV専用車として発表されたものです。
EV専用車だけではなく、エンジンを搭載して日本でも販売が開始されました。メンテナンス面などで気になったところを調べてみました。
まず、EVではなく先行発売されるMX-30はガソリンエンジンを搭載しています。
e-SKYACTIVE Gと呼ばれる原動機を積んでいます。エンジン型式はPE-VPH。アクセラHVなどと同じ型式のエンジンです。2リッターです。使用燃料はレギュラーガソリンです。
表記されているエンジンオイルは0W-20と5W-30。SNグレードです。
オイルの量は4リットルで、フィルター同時交換で4.2リットルです。今主流のSN Plusで0W-16くらいのオイルになると思ったらそうでもないようです。
オイル交換の時期は標準で15000kmまたは1年。シビアコンディションで7500km又は6ヶ月となっています。
燃費はWLTCモードでリッター15.6kmです。HVにしては、燃費がちょっと物足りないと思って調べてみたら、いわゆるマイルドハイブリッドでした。
プリウスのハイブリッドシステムとは大きく違います。プリウスに代表されるTHSはHVモーターがエンジンとミッションの間に取り付けられています。
エンジンを始動するときもセルモーターではなく、HVモーターを回して始動。エンジンを停止していてもHVモーターで動くことが可能。
発進時や低速時はHVモーターで動くことで、燃費を向上させています。
ではMX-30はどうかというと、オルタネーターを使ったマイルドハイブリッドシステムです。
日産のセレナなどに搭載されたS-HYBRIDと同じ仕組みです。
オルタネーターを上手に使い、減速時には回生させて電力をためて、エンジンの負担などを軽減して燃費を伸ばすタイプ。
ただ、そのモーターだけを使っての走行はできません。ハイブリッドカーの多くって、エンジンが停止していてもEVモードで走行が少しできますね?あれは出来ないマイルドハイブリッドです。
MX-30といえば、CX-30とどうしても比較されがちになる車です。
スターティングプライスを確認すると、CX-30のガソリン車は意外と安かったです。242万円からとなっています。RX-8ゆずりの観音開きドアなどを搭載していることを考えると、従来のマツダ車としては価格戦略が変わってきています。
もちろんMX-30の本領はEVがデビューした時です。これもホンダのeと同じでどのような評価になるのかはまだ分かりません。
日産リーフは電気自動車のパイオニアとして、航続距離に苦しんできました。今販売されているリーフは航続距離の問題をクリアしているものの、まだまだ価格が高いイメージがあるのか爆発的な普及には至っていません。
シティコミュニティとして、ホンダeやMX-30のEVが認められるようになった時、おそらくエンジン車から本格的にEVへスライドしていく時なんだと思います。
個人的にはこれから軽自動車でEV車が出たときかなって。その時の値段のボーダーラインは200万円以下にすること。
200万円以下で、200kmは航続可能の軽自動車EVが出始めた時、縮図が変わってくると予想しておきます。
ちなみに、スカイアクティブXも同じマイルドハイブリッドシステムを搭載しています。MX-30が242万円のスターティングプライスで、スカイアクティブXを搭載してきたら面白かったのになと思いました。
ガソリンスタンドでアルバイトをはじめ、その後指定整備工場へ就職。
働きながら、3級ガソリンエンジン、2級ガソリン自動車の整備資格を取得。2級整備士の資格を取得後整備主任に任命され、自動車検査員の資格を取得。
以後、自動車整備の現場で日々整備に励んでいます。
現役自動車整備士であり、自動車検査員。YouTuberもやっています。車の整備情報から新車、車にまつわるいろんな情報を365日毎日更新しています。TwitterやInstagram、YouTubeTikTokも更新しているのでフォローお願いします。