まずはこちらをご覧ください。
このオイルフィルターは車検から車検まで一度も交換がされなかった、オデッセイのものです。その間の走行距離が1万5千km〜2万キロ程度だったのを覚えています。
これがそのオイルレベルゲージです。
オイルフィラーを開けてみました。
エンジンの中は真っ黒でした。
RB2のオデッセイで、K24か何かのエンジンだったかな?
当時思ったことは、RB2のオデッセイが出て初車検だったので、うわーもったいないなぁ。エンジンがかわいそうだー。なんて思った。
実際に車にかなり無頓着な人はたくさんいます。特に昔の車みたいに、エンジンがかからくなるとか止まるとかそういうトラブルがほとんどなくなった今、車屋さんに車を見てもらうのは車検の時だけ。という人が少なからず存在します。
こちらも黒い。
こっちはオイル焼けしてしまったレベルゲージ。プラスチック製のゲージだと、このように真っ黒に焼けてしまう。
メンテナンスフリー化が進むと無頓着化も進む
今の車は故障しなくなったわけですが、メンテナンスフリー化が進んだ事によって、無頓着な人がどんどんと増えてきました。
それもそのはず。
昔の車って点火方式にポイントをつかってました。電気がポイントの隙間に飛ぶんですが、しばらく電気を飛ばし続けるとポイントの隙間が、電気の飛んだ跡によって狭くなってくる。
すると、ポイントのギャップが詰まっていき、最終的に火花が飛ばなくなるのでエンジンがかからない。
これを回避するには、定期的にポイントのギャップを調節してあげないといけない。DIYで調整するには若干ハードルが高くて、定期的にプロの整備士に見てもらう必要がありました。
この当時の整備業界って、どちらかというと
「車は持ってきて貰えば直してやるよ!」
といった上から目線な職人の世界だったんですけど、今はまったくそれが逆転しています。
たまには不具合を起こす方が、よりその物に対して注意を払うし愛着も湧いてくる。
手のかかる子供ほどかわいいというのと同じなのかもしれませんね。
オイルも冷却水もプラグもベルトもどんどんと長寿命化されてきています。無頓着になるのはわかるんですが、車というのは人命を乗せているとても危険なものという意識もちゃんと持って欲しいなぁと思います。
自動ブレーキからレーンキープで、行く末が完璧な自動運転になれば、そういう意識もなくなるのかもしれないですけど。少なくとも僕は電車に乗る時も、飛行機にはあまり乗らないけど乗る時って、若干緊張します。
人が運転するもって、完璧じゃないですから。
ガソリンスタンドでアルバイトをはじめ、その後指定整備工場へ就職。
働きながら、3級ガソリンエンジン、2級ガソリン自動車の整備資格を取得。2級整備士の資格を取得後整備主任に任命され、自動車検査員の資格を取得。
以後、自動車整備の現場で日々整備に励んでいます。
現役自動車整備士であり、自動車検査員。YouTuberもやっています。車の整備情報から新車、車にまつわるいろんな情報を365日毎日更新しています。TwitterやInstagram、YouTubeTikTokも更新しているのでフォローお願いします。
コメント
車が自動運転化したら、WindowsUpDateみたいに
「点検の時期なので、自宅に駐車完了してオーナーが離れたら、自分で販売店行きます」
みたいな動作が実装されるかもしれませんね。
トヨタのコネクッティッドで位置と車両情報は販売店に飛ばせる訳だし、販売店側から
「自宅でエンジン切られたら販売店来なさい」
みたいな呼び出しを、自動運転に指示して呼び出す事も可能かも?
リコールの知らせとか予約にも便利になりそうですよね。トヨタコネクテッド。長野の各トヨタディーラーも1本化するみたいで、統合の話が徐々に進んできているようです。