車好きであれば、いろいろな油種に気を使いたくなるもの。エンジンオイルやブレーキオイルの交換はよく聞きますが、ミッションオイルとデフオイルの交換を進んで行う人というのは、やっぱり車好きですね。
ちょっと気をつけて欲しい事といえば、ミッションオイルとデフオイルのドレンボルトと注入口のボルト。
これらが普通の6角のボルトであれば何の問題もないんですが、スズキ車は四角いネジが内側に切ってあるボルトを使用しています。そして、これらのボルトにはパッキンがついてこないんです。
マニュアルを参照すると、ネジ山に液体ガスケットを塗布した状態で締め付けろと記載されています。
さらにこのネジは若干ですがテーパー形状になっています。つまり締めれば締めるほど締まっていく。最終的にはミッションケースやデフケースが割れてしまうかもしれませんね。
このネジなんですが、液体ガスケットを塗った状態で締め付けると次回に緩める時にかなり固くなっています。これが舐めやすいんです。
なので、ミッションオイルやデフオイルの交換時の決まり事に、注入口から緩めるというものがあります。
これは、ドレンボルトから先に外してオイルを抜いてしまうと、万が一注入口のボルトが舐めてしまって外せない場合、オイルを入れられなくなるのを防ぐ為です。
スズキのミッションやデフのボルトはこういったソケットレンチの頭の四角を利用してまわす事が多いです。
が、このレンチは9、5角で若干ですが小さいんです。つまり大きなトルクが必要な場合、舐める可能性が高い。
なので、必ず駆動系のオイルを交換する時は上にある注入口から外せるかを確認するようにしてください。
オイル交換は簡単です。ドレンボルトからオイルを抜いて、注入口よりオイルを入れます。注入口からオイルがあふれてきたらOK。オイルを入れすぎると走行中にブリーダーから吹き出してくるので入れ過ぎは注意です。
ミッションオイルとデフオイルを交換するのは大体走行5万キロに1度くらいでいいんじゃないかと思います。特にミッションオイルは頻繁に交換するのは悪くないんですが、シフトフィーリングが固くなりますので注意です。
こういった専用の工具を持っていれば怖くないんですけどね。
通常のラチェットレンチなどで緩める場合は要注意です。
ガソリンスタンドでアルバイトをはじめ、その後指定整備工場へ就職。
働きながら、3級ガソリンエンジン、2級ガソリン自動車の整備資格を取得。2級整備士の資格を取得後整備主任に任命され、自動車検査員の資格を取得。
以後、自動車整備の現場で日々整備に励んでいます。
現役自動車整備士であり、自動車検査員。YouTuberもやっています。車の整備情報から新車、車にまつわるいろんな情報を365日毎日更新しています。TwitterやInstagram、YouTubeTikTokも更新しているのでフォローお願いします。
コメント
ステップワゴンもディーラーでATF交換時、ドレンボルトは四角でした。
(下抜き交換しかやらないディーラーです)
でもATF注入はチェンジャー使用していました。
うちの近所のホンダはドレンボルトから抜いていますね。明細にドレンボルトのパッキンと記載されていました