新年度も始まり、新しい環境に身を置いている人も多数いるかと思います。うちの会社でも新人が入ってきたり、人事異動でメンツが変わったりしています。
もうじき二ヶ月経過するので、少しずつ自分のペースを掴めてきているのかな。
今日はこんな相談を受けました。うちの大口取引会社の社長が営業車の入れ替えを検討しているということで、ご来店。
主に配送で使うので、ショッピングリストに上がるのは小型貨物車です。ボンゴ、ライトエース、プロボックス、ADバン、ハイエース、キャラバンなどなど。
社長さんはちょっと頭を抱えている様子。どうしたのか聞いてみたら
「最近の新入社員って、運転免許は持ってるけどAT限定なんですよ。うちの営業車はほとんどがマニュアルだから乗れなくて困ってる。」
会社のクルマが乗れない・・・。これは確かに困りますね。僕の時代は、ある程度の期間を経過したら先輩からハンドルを受け継がれてきた。
さすがにペーパードライバーじゃ不安ですが、運転に慣れてきたら、若い人材が運転する方が頼りになる。反応速度なども速いです。
以前他の会社でこういう事がありました。リース車両の法定点検がきたので、代車を用意して取りに行きました。
「代車、オートマですか?僕、マニュアル運転できないんです・・・」
マニュアルの運転が苦手ということではなく、AT限定免許なのでした。確かにそりゃダメですね。この話が10年近く前の話なので、この日を境に僕も考え方をかえるようにしてきました。
話を戻して大口の会社。
最終的には社長さんが決めることですが、時代背景を考えてATに移行していってもいいんじゃないかなと、主観を述べておきました。
そもそも商用車が未だにMTが多いのはなぜか?
これはATよりもメカニカル的にシンプルなので、故障を考えると修理費用が安く済むだろうという点。あとATよりも燃費がいいと思われている点。そして、価格がやっぱり安いという点です。
昔ながらの考え方だと、この辺りがマニュアルを選ぶポイントになってきてました。ですが最近のATは非常によくできています。故障だってほとんどない。さらに燃費もマニュアル車とほぼ変わりません。
値段というデメリットを考えても、運転自体がイージーになるので運転手の疲労低減に一躍を担ってくれます。
こんな話を参考までにしておきました。
マニュアルとAT、両方が同じように運転できるのが理想的なのは間違いありません。でも、これから社会に出てくる人たちは、AT限定免許が多くなってくるのはしょうがない。
世の中に販売されているクルマの8割以上がATですからね。
逆をいうと、マニュアルだけしか乗れないという場合もちょっとまずい。高齢者に多いんです。この手の人が事故に巻き込まれると、事故代車がマニュアル限定で探さないといけなくなってしまう。
いくら100−0事故だとしても、レンタカー会社にマニュアル車を置いてあるのってかなりまれになってきています。
理想的はどちらも乗れること。だけど普段使いは簡単なAT。個人的には、この会社にはAT車を少しずつ導入していってほしいですね。半分半分くらいになればベストなんじゃないですかね。
ガソリンスタンドでアルバイトをはじめ、その後指定整備工場へ就職。
働きながら、3級ガソリンエンジン、2級ガソリン自動車の整備資格を取得。2級整備士の資格を取得後整備主任に任命され、自動車検査員の資格を取得。
以後、自動車整備の現場で日々整備に励んでいます。
現役自動車整備士であり、自動車検査員。YouTuberもやっています。車の整備情報から新車、車にまつわるいろんな情報を365日毎日更新しています。TwitterやInstagram、YouTubeTikTokも更新しているのでフォローお願いします。