少数派になったマニュアル派。代車もATばかりになってしまったけれど・・・

マニュアル車に乗ってる人は本当に減ってきました。今や軽トラックや軽バンであってもATが増えてきました。トラックですらATです。

時代の流れにきちんと合わせて、ATにも乗れるようにしていた人はいいのですが、中にはまだMTしか乗れないという人もいます。

マニュアル車しか乗れない人が一番困るのが代車です。車検に預けると、新しいうちは1日車検で日帰りコースも選べます。ある程度年数が経ってくると、部品交換が出てきてそれが間に合わないことがある。1日で車検ができないことがあります。

生活をする上で、車が必要な人であれば代車が必要不可欠になります。うちの会社でもそうですがマニュアルの代車、ほとんどないんです。代車が10台あればそのうちの1台だけがマニュアルの代車。

それを、マニュアル指定のお客さんにあてがっていますが、不慮の事故などが発生するとどうしても代車が足りなくなります。それは代車だけじゃなくてレンタカーも同様です。

100-0事故で、事故代車としてレンタカーを手配する時もマニュアルをオーダーするとレンタカー会社さんが即答できないケースが多いです。

そんなマニュアルですけど、若干のメリットもあります。

誤発進防止の役に立つマニュアル

年齢を重ねていくと、人間五感も当然鈍くなります。高齢者でマニュアルに乗ってる人の悩みの種がクラッチです。耳が遠くなるので、どうしても若い頃よりもクラッチの寿命が短くなる。

それは高回転でクラッチを長時間繋ぐようになるからです。タコメーターなどが付いていて、視覚的にエンジン回転を確認できるならまだいいんですけど、そうでない場合は耳が頼りになります。

10万キロ以上もつはずのクラッチディスクも高回転で繋ぐと、走行100km満たないで滑ってしまうこともあります。信じられないですがこれは本当の話。うちのお客さんでも年間2、3回オーバーホールをする人もいます。

クラッチが長持ちしないと、ランニングコストがかなり上がってしまうわけですが、それと相反して誤発進の心配があまりないことが挙げられます。

踏み間違い事故ってほぼAT車。マニュアルの場合3ペダルなので、踏み間違い以前にクラッチ操作を行わないと発進ができません。

これがいい意味で事故防止に繋がっています。

理想なのが操作は人間が行うけれど、電子スロットルなどと連携させたマニュアルが出ればいいなと思っています。

2ペダルのマニュアルはAGSなどが出ていますが、これだと誤発進の可能性があります。あくまで3ペダルにして、クラッチレリーズとスロットルを電子制御にする。

例えば高回転でクラッチをミートしようとしていても、エンジン回転を車速に合わせて制御する、もしくはクラッチのレリーズをリリースさせないなどその部分のみを機械が補助してあげる。

あと、エンストを防止するようにすればいいですよね。電動パーキングをうまくリンクさせる。坂道では電動パーキングを効かせて、Gセンサなどを駆使して電子スロットルと電子クラッチレリーズ。エンストしそうになったら電子レリーズでクラッチを切る。そして電動パーキングでストップ。

だけどあくまで3ペダルで人間が操作することで、誤発進をうまく防止するわけです。エンストしないマニュアルであれば、初心者も安心です。なんなら2ペダルとして切り替えることができればいいですね。

実際いすづのエルフに似たようなミッションがあるんですよね。自分でクラッチを切ってもいいし、面倒ならATとして使ってもいい。走る楽しさは残しつつ、渋滞であればATにする。これはなかなか便利なミッションです。

昔はマニュアルの方が燃費がよかったとか、ランニングコストがかからないなど商用車としてはメリットが多かったです。でもそれはATのほうが総合的に勝っています。

それでもマニュアルとして残すべきなのは、運転する楽しさなどではないかなと。あれもこれも電子制御にするとお金もかかりますけど、日本の技術ならそういうマニュアルをコスト抑えて作れると思いますけどね。まあ需要があるかどうかで判断するとないって言われちゃうかもしれないけど。

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