スバルのステラです。ダイハツムーヴのOEMでもあるので、ムーヴにも共通する内容です。
オーナーからの相談は
「運転席のドアが内側から開かない」
というものでした。
スバルのステラ。
症状をまずは確認してみます。
運転席ドアを外側から開こうとすると開きます。
内側から開こうとすると開かない。
この手のトラブルはたまに発生します。原因と修理代を先に書いておくと、インナーハンドルとドアロックにつながるドアロックケーブル切れです。
修理費用はドアロックケーブルの部品代が1230円。工賃が、5000~7000円位。8000円弱の修理代ですね。工賃に幅があるのは、お店によってレバレート(時間工賃)の設定が違うという事。
そして、作業点数表にこの作業指数の記載がないため、ウインドウレギュレーターの交換に近い工賃で算出しています。
それでは作業にはいります。
まずは何はともあれドアの内張を外さないと話になりません。ネジを外していきます。
パワーウインドウスイッチ部のパネルを先に外してその奥に隠しネジが2本あるので注意。
先にここを外しておかないと駄目です。
あとはインナーハンドルの部分にあるネジとクリップだけなので、手で引っ張って外します。
この年代になるとリンクロッドではなくて、ワイヤーでドアロックにつながっています。
緑色の方ケーブルです。インナーハンドルを外します。
右側を先に起こしてから横方向へスライドして外す。
見事にケーブルが切れていますね。
交換していきます。
ドアロックを外さないとワイヤーを交換するのが困難です。
使う工具はトルクス。
ドアロック側は黄色いケーブルです。
取り外します。
新品のケーブルは1230円。品番は69710B2190です。
新品を装着していきます。
インナーハンドルへ接続。
使い込んでくれば、ワイヤーだけではなくインナーハンドルも割れる可能性が0ではないですね。
インナーハンドルを取り付けて、ドアの内張を戻す。
ドアロックアクチュエーターを脱着しているので、すべての機能が正常に使えるか確認すること。
たまに、知らないうちにロッドが外れた状態になってることもあります。
ドアが外側・内側からちゃんと開くこと。リクエストスイッチでドアロックの開閉ができること。
プレートキーを差し込んでちゃんとドアロックの解除ができること。
そして、パワーウインドウメインスイッチを外しているので、パワーウインドウのオート設定を必ずすること。
以上!修理代を抑えたい人はDIYでも可能です!
ガソリンスタンドでアルバイトをはじめ、その後指定整備工場へ就職。
働きながら、3級ガソリンエンジン、2級ガソリン自動車の整備資格を取得。2級整備士の資格を取得後整備主任に任命され、自動車検査員の資格を取得。
以後、自動車整備の現場で日々整備に励んでいます。
現役自動車整備士であり、自動車検査員。YouTuberもやっています。車の整備情報から新車、車にまつわるいろんな情報を365日毎日更新しています。TwitterやInstagram、YouTubeTikTokも更新しているのでフォローお願いします。