ダイハツのムーヴですが、Rのウォッシャー液が出ないということで入庫しました。
冬によくあるウォッシャーのトラブルとして、凍ってしまうということがあります。車検の時に朝に完成検査をしようとウォッシャーを確認すると出ないことがあります。朝は気温が低いので凍りがちです。
きちんとした濃度のウォッシャー液をいれてくれれば問題ないんですけどね。
とりあえずリヤのウォッシャーが出ないということなので、まずはフロントのウォッシャーを試してみたら出ました。
このムーブのウォッシャータンクはフロント・リヤ共に兼用なので、これでウォッシャー液が凍ってるということは除外されました。
リヤウォッシャーを動かしてみると全く動きません。モーターの音もしない。
ウォッシャー液を出そうとすると、耳を澄まさなくてもウィーンというモーターの音が聞こえると思います。これが聞こえないということは、モーターが壊れているか、モーターに電気が流れていないか、スイッチが壊れているかになってきます。
ちなみにウォッシャー液が凍りついているケースもモーターが凍って動かないことがあります。ですが、フロントが出ているのでそれは除外。
モーターの単体でのテストをすることにしました。本来ならヒューズを先に点検するのでしょうが、確認はしていないんですがフロントと兼用じゃないかなと思っていたことと、原因はなんとなく別のことだろうと勘でわかっていました。
それはエンジンルームを開けた時に臭ってきた獣臭。もうこれが原因しかないだろうと。
フロントの右のタイヤを外してフェンダーライナーをめくるとウォッシャータンクとモーターが見えます。
ウォッシャータンクです。
モーターが2つ並んでいるのがわかります。
よーくみると、やっぱり。
配線が切れています。なんで配線が切れているのかというと、ネズミの仕業です。
山間地ではよくあることなんですが、ネズミがエンジンルームの配線を食いちぎるというケースがたくさんあるんですよ。エンジンルームをよく見ると、ヒューズボックスも食い荒らされて穴があいていた。
リヤのウォッシャーモーターへの配線は緑のカプラーです。ですが配線がカプラーギリギリまで食いちぎられていたので、つなげることができません。
仕方がないのでカプラーの中のギボシを外して、配線を作り変えることに。
線をつなぎかえて、絶縁テープでクルクル巻いて、モーターに接続。
スイッチオン!
したら、なんとリヤのウォッシャーを出そうとしたらフロントが動いた。
あ・・カプラーの位置が違う(笑)
同じ形状のカプラーでどちらにでもついてしまうのでフロントとリヤの配線を繋ぎ間違えてしまいました。
カプラーを繋ぎ直すときちんと直りました。
ムーヴのリヤウォッシャーがでないという故障でした。
ガソリンスタンドでアルバイトをはじめ、その後指定整備工場へ就職。
働きながら、3級ガソリンエンジン、2級ガソリン自動車の整備資格を取得。2級整備士の資格を取得後整備主任に任命され、自動車検査員の資格を取得。
以後、自動車整備の現場で日々整備に励んでいます。
現役自動車整備士であり、自動車検査員。YouTuberもやっています。車の整備情報から新車、車にまつわるいろんな情報を365日毎日更新しています。TwitterやInstagram、YouTubeTikTokも更新しているのでフォローお願いします。