ダイハツ ムーブ
LA-L160S
15年式
走行距離が10万キロを超えたのでタイミングベルトの交換を
行うことになりました。
このエンジンのタイミングベルトは10回は軽く交換したことがあるけれど、
結果から言うと、フロントバンパーを外して、エンジンマウントを取り外す必要があります。
そのエンジンマウントとドッキングしているブラケットが、フロントバンパーを外したほうが作業性が良かったということ。
この車両は電動パワステです。では行って見ましょう。
まずはクーラントを抜きながら、フロントバンパーを外す。
そして、ウォーターポンプのプーリーのネジ10mmを4本緩めておく。
オルタネーターベルトがかかっている張力を利用すれば、まわりどめになります。
補機ベルトを2本外す。
オルタネーターと
エアコン
そしたらクランクプーリーのネジをはずす。
17mm
ワイヤー式のプーリー回り止めをうちの工場は使用します。
これなら1JZのプーリーも外せました。GT-Rもいけるかもしれない。
タイミングベルトカバーを外すには、前述したエンジンマウントとそのブラケットを外さないといけない。
ジャッキでエンジンを支えながら、エンジンマウントを外していきます
これがなければ作業はめちゃくちゃ楽なのだけれど、これのためにフロントバンパーを外すのである。
タイミングベルトカバーを外します
カムのオイルシールを外すので、タイミングベルトがかかっている状態で、ネジを緩める。
タイミングベルトの張りの強さをよく覚えておいて、
圧縮上死点を出して、テンショナーを外してベルトを外す
続いてウォーターポンプを外す。ネジは10mm2本と12mm1本だけ。簡単
クーラントが落ち着いたら、新品のウォーターポンプをつける。付属のOリングをつけるのを忘れずに
カムのスプロケットを外してオイルシールを打ちかえる。
カムのネジにはネジロックを塗布しておく。潤滑の油路になっているため、シーリング作用を兼ねるため。
ボクの工具箱の中には、オイルシールを打つための冶具が何種類かある。
といっても、何かのベアリングのインナーレースだけど(笑)
これもベストサイズ
続いテンショナーを取り付けて、新しいタイミングベルトをかける
ベルトをかけたら、圧縮上死点が間違っていないかアイマークと確認
クランク。突起部分と白くマーキングした部分(スプロケットに○の印のマークがあるのでわかります)
カム丁度真ん中にある、エンジン側の突起とスプロケットの○印部分。
間違っていないことを確認。もともとついていたタイミングベルトと似たような張りの状態にする。
特殊工具がない場合は感で張ります。
カムのスプロケットを忘れずに本締め
これでクランクシャフトを2回転まわして、もう一度圧縮上死点があっているか確認
あっていればOK
クランクにベルト押さえのプレートを入れて、タイミングベルトカバーを取り付ける
クランクプーリー・ウォーターポンププーリーをつけて、
補機ベルトをつける。
大体コレで完成。バンパーをつける前に抜いていたらオイルを入れる。
そしてクーラントを入れて、エア抜きをしながらエンジンの調子を見ます
あとはバンパーをつけて、エンジンをまたかけておいて、オイル漏れ・水漏れがないことを確認したら
L160Sムーブのタイミングベルト交換は終わりです。
お疲れ様でした
ガソリンスタンドでアルバイトをはじめ、その後指定整備工場へ就職。
働きながら、3級ガソリンエンジン、2級ガソリン自動車の整備資格を取得。2級整備士の資格を取得後整備主任に任命され、自動車検査員の資格を取得。
以後、自動車整備の現場で日々整備に励んでいます。
現役自動車整備士であり、自動車検査員。YouTuberもやっています。車の整備情報から新車、車にまつわるいろんな情報を365日毎日更新しています。TwitterやInstagram、YouTubeTikTokも更新しているのでフォローお願いします。