梅雨の季節などにガソリンタンクに入れる水抜き剤を、ガソリンスタンドの店員さんに勧められたことってありませんか?
水抜き剤はガソリンタンクの中に溜まってきた水を、ガソリンと混ぜて燃やしてしまうというものです。主成分はアルコールです。
ガソリンタンクの中に何故水がたまるか?タンクの中に燃料を満タンにしていないと、内気と外気の温度差で結露が発生します。
その結露がタンクの中に溜まっていく。水が燃料タンクに溜まると、金属製のタンクは錆びついてしまうわけです。
タンクの中に錆が発生すると、燃料ポンプが壊れてしまいエンジンがかからなくなる。
それなりの意味があって、水抜き剤を勧められるわけです。
燃料タンクの中に、水抜き剤を入れるだけというお手軽さなので、効いたかどうかって不透明なところがあります。
それではと、瓶の中にガソリンと水を混ぜて、そこに水抜き剤を投入。
本当に水とガソリンが水抜き剤によって混ざるのか?それを可視化して検証してみました。
今回2つの溶剤を用意しました。
KYK製品の水抜き剤と、燃料添加剤フューエルクリーンハイブリッド(水抜き効果有り)です。
果たしてどうなるのか?
まずは水とガソリンを瓶に入れました。
ガソリンの方が比重が軽いので、水は底にたまります。ガソリンは上へ来るので二層になっています。この状態で混ぜたとしても、泡泡になりますが、最終的にはまたこの二層の状態に戻ります。
ここにそれぞれの溶剤をいれます。
水抜き剤を入れる。
こっちにはフューエルクリーンハイブリッドを入れる。
そうしたらそれぞれ混ぜる。
ひたすら混ぜて放置しました。
果たして水抜き剤は本当にガソリンと水を混ぜてくれるのか?
そしてこちらが5時間ほど混ぜ込んでみた状態。
どうでしょう?
分かりやすいようにガソリンと水の境界線に線を引きましたが、全く油面が変わりません。
こちらが、混ぜ込んでから2日経過した時点のものです。
どうでしょうか?全く混ざっていません。水抜き剤も、燃料添加剤も全くと言っていいほど混ざっていない。
どういうことなのか?考えられる原因は2つ。
1つはもっと時間が必要であるという事。これについては、さらに経過観察を続けていこうと思っています。
もう1つは分量の問題。今回ガソリンと水を2:1くらいで入れてあります。そこに水抜き剤などを1位の分量で入っています。
本来なら、水の量がもっと少なくて、水抜き剤の分量も少ないはず。その辺に問題があるのか?
KYKの製品情報を見たら、ガソリンと混ざるとは書いてないですね。
水としか混ざらないのかもしれません。もう少し時間経過して確認します。
続報の実験も後でしてみる予定です。
これから経過観察を続けて、また後日報告します。
ガソリンスタンドでアルバイトをはじめ、その後指定整備工場へ就職。
働きながら、3級ガソリンエンジン、2級ガソリン自動車の整備資格を取得。2級整備士の資格を取得後整備主任に任命され、自動車検査員の資格を取得。
以後、自動車整備の現場で日々整備に励んでいます。
現役自動車整備士であり、自動車検査員。YouTuberもやっています。車の整備情報から新車、車にまつわるいろんな情報を365日毎日更新しています。TwitterやInstagram、YouTubeTikTokも更新しているのでフォローお願いします。