適正な見積もり価格。本当にこれが難しい。概算見積もりと請求書は大きな違いはあってはいけないんだけど、
大きな違いをなくすためには概算見積もりからある程度予測した見積もりが必要になってしまう。
例えば、オイル漏れを修理するという見積もりを出すとする。
ボクはこれで2回やられてしまったことがある。概算見積もりではオイルもれの箇所として
カム・クランク・ヘッドカバーパッキンからの漏れということでタイミングベルト一式交換ということで
作業指示書にあがっていた仕事を行うことになった。
しかし、実際もれていたのはなんとヘッドガスケットからだった。ターボもついているし
これからヘッドをおろすということは見積もりが大きく変わってしまう。
そうしてもうひとつは、これもオイル漏れということで、作業指示書に上げられた指示としては
リヤクランクのオイルシール交換となっていた。
で、またぼくが作業にあたる事になったんだけれどミッションをおろして確認するとリヤクランクは無事。
なんとオイルパンからの漏れだったのだ。これこそ相当な見積もり違いになってしまう。
こういった場合、いい会社であれば泣きを見てくれるんだろう。
ボクも作業をしたのは僕だから、オーナーにはミッション脱着の工賃はなしでオイルパンのシーリングの
工賃に換えてくれと会社に頼んだ。
要するに分解してみないとわからないのが現実なのである。
なので、概算見積もりは結構大きな作業となることを想定しておかないといけない。
それかピンポイントに診断するのであれば、ある程度分解してから見積もりを提示する。
この場合は見積料金が発生することもあるでしょう。分解している段階で時間工賃は発生する。
無事であれば、そこの作業はやらなくていいわけですが、分解した部分は組み立てないといけないし。
うちの工場は見積もりは原則無料となっている。が、適正な見積もりかどうかはその人の腕にかかってくるということ。
ボクは受け入れ時にはかなり慎重に受け入れをすることにしている。
人より時間はかけてしまうけれど、見落としがないようにしています。それがやっぱり一番なんだと思う。
先に作業は10万ですよ。でもやっぱり20万かかりましたよーなんてのは嫌ですからね。