ミラです。
L710V
ミラ
アイドリング時にエアコンが効かないということで入庫してきました。
症状を確認すると、エアコン自体がきかないわけではなさそう。
時速40kmくらいで巡航すると快適に冷えるエアコン。
アイドリングでなんでエアコンが効かないのかというと、頻繁にコンプレッサーのスイッチがONになったりOFFになったりするから
普通のNAのEFエンジン
エアコンのガスが入りすぎていると似たような症状が起こることがあります。
サイトグラスを覗いて確認すると、むしろ少ないような気泡が見える。
これだけではイマイチ確証に結びつかないのでちょっと試してみました。
エアコンには圧力スイッチがついています。ガスが少ないと圧力がかからないので、スイッチがONにならない
大体エキスパンションバルブのところに圧力スイッチがついています。
これを直結させるとコンプレッサーに電源を入れ続けることができる。
逆をいうと、たとえガスが入りすぎているとしてもONになりっぱなしのはず
圧力スイッチのカプラーを抜いて割りピンをさして直結させるとコンプレッサーがONになった。
しかし、すぐにOFFになってしまう。これではまったく症状が変わらない。
ということで、エアコン本体のトラブルではないと過程しました。
この車両自体はかなりの距離を乗ってきたあとなので、ファーストアイドルを試すことができませんでした。
なので時間をおいて、エンジンをさましてファーストアイドルを点検すると、明らかにアイドリングが不調になった。
ということで、答えはコレだ!
ちょっと分解
ファーストアイドルが効かない。このミラに取り付いているISCはスロットルの内部に突き出て、
バルブを開閉してスロットルの筒の中を塞いだり開いたりするものではない。
ただサーボモーターによって、スロットルバルブを機械的に開閉させているだけ。
外側から開閉させているのです
ISCバルブ
イグニッションコイルを外して、コイルのステーを外すとISCにアクセスできます。
ビスで3本でとまっているだけ
ネジを落とさないように慎重に交換
交換完了
ついでにスロットルバルブも洗浄しておきました。
ISCがうまく機能しなくて、スローが低くなってしまう。
そのため、エアコンの負荷がアイドリング時にかかるとエンジンがストールしてしまう。
それを防ぐためにECUがエアコンを意図的に切っている。
その繰り返しがハンチングのような症状を引き起こしていました。
ISCを交換すると見事に直ったミラ。
ミラのエンジン不調でした。
ISCバルブは21660円でした。
ガソリンスタンドでアルバイトをはじめ、その後指定整備工場へ就職。
働きながら、3級ガソリンエンジン、2級ガソリン自動車の整備資格を取得。2級整備士の資格を取得後整備主任に任命され、自動車検査員の資格を取得。
以後、自動車整備の現場で日々整備に励んでいます。
現役自動車整備士であり、自動車検査員。YouTuberもやっています。車の整備情報から新車、車にまつわるいろんな情報を365日毎日更新しています。TwitterやInstagram、YouTubeTikTokも更新しているのでフォローお願いします。