三菱のミニキャブバンで、型式がU62Vですが、スライドドアが外から開かなくなったということです。このミニキャブバンではよくある症状で、スライドドアのアウターハンドルが壊れている模様です。
ということで、スライドドアのアウターハンドルを交換することにしました。
この症状が進んでくると、大抵スライドドアのハンドルがもげてしまいます。
思い切りアウターハンドルを操作するとなんとか開くというときは、中でクラックが入ってるケース。いずれにしろ交換しないといけません。
ドアの内張りをはがします。
インナーハンドルはプラスネジ1本。
ドアロックのレバー部分もネジ1本。
ネジを外してそれぞれを引っ張ると外れます。
そして三菱の内張りで一番の難関になるのがこのガラスのくるくるハンドル。このハンドルですが、中で小さなピンによって固定されています。こんピンを外すのが大変。ちなみにこのハンドルを外さないでもスライドドアのアウターハンドルは交換できるので、今回はそのままにしておきます。
こんな感じで、くるくるハンドルを右下の方に移動させておいて、内張りを左上の部分だけはがす。
スライドドアのアウターハンドルは10mmのネジ2本で固定されているだけ。
写真中央に見えるロッドの下にあるのが下のネジ。
ネジを外す前に、アウターハンドルに繋がっているロッドを外す必要があります。
緑色のクリップを解除して、ロッドを上に持ち上げる。こうするとアウターハンドルには何も繋がっていない状態になるので、ネジを外すと外れるようになります。
しかし、不安定な体制で10mmの固定ネジを外そうとすると大抵四次元ポケットに落ちてしまう。なのでテクニックとして、内張りのビニールを貼り付けているブチルゴムを少しとって、
このネバネバしたブチルゴムをソケットに貼り付ける。
いわゆるとりもち作戦です。これでネジが落ちないのです。
上のネジを外しています。
ネジはソケットに張り付いているので落とす心配はない。
下のネジは丸いサービスホールから斜め上の方向へソケットをセットして外す。
下の方がやりにくいです。
ネジを外したら、アウターハンドルを外側へ外す。
ハンドルを外した図。
これが品番ですが、右側のスライドドアのアウターハンドルです。左側は品番が違うはずです。
あとは逆の順序で取り付けいく。
完成です。
ちなみに壊れてスライドドアが開かなくなったアウターハンドルを見てみると、やはり亀裂が入っていた。
これでは開かないわけですね。
ちなみにアウターハンドルの価格は2015年3月現在で4000円です。
ご参考までに。整備工場にお願いすると、工賃は3000円ちょっとはとられると思います。
ガソリンスタンドでアルバイトをはじめ、その後指定整備工場へ就職。
働きながら、3級ガソリンエンジン、2級ガソリン自動車の整備資格を取得。2級整備士の資格を取得後整備主任に任命され、自動車検査員の資格を取得。
以後、自動車整備の現場で日々整備に励んでいます。
現役自動車整備士であり、自動車検査員。YouTuberもやっています。車の整備情報から新車、車にまつわるいろんな情報を365日毎日更新しています。TwitterやInstagram、YouTubeTikTokも更新しているのでフォローお願いします。