車検で預かったミツビシのミニキャブバン。型式はU62Vですが、ドラムを開いたら内部にデフオイルが漏れだしていたので修理です。
ミニキャブバン U62V リヤアクスルオイルシール交換
ドラムを開いたらなんだか中が湿っている。
シャフトのオイルシールが劣化して、ドラムの内部にデフオイルが漏れだしていました。
ブレーキシューもデフオイルでギトギトになっていたので、交換することに。
これでは制動力がほとんど出ません。
ドラムもギトギトです。
まずはホイールシリンダーのパイプロッドケーブルを切り離す。バックプレートを外す必要があるからです。
ブレーキオイルが漏れてくるので、ブレーキブリーダーのキャップをパイプロッドケーブルに付け替えてあげれば、ブレーキオイルの漏れをある程度防げます。
バックプレートの裏側です。14mmのナットを4本外します。
そうしたらスライディングハンマーを使って、シャフトを引っこ抜きます。
傷をつけないように注意。
奥に見えるのが問題のオイルシールです。
かなり奥に打ち込んであるので、特殊工具がないと取り出せません。
特殊なプーラーとスライディングハンマーを組み合わせて引っこ抜きます。
抜けました。結構固いですよ。
こういう工具があればいいんですけどね。
続いてオイルシールを打ち込みます。
僕は36mmのソケットにエクステンションをつけて打ち込んでいきました。
このオイルシールは純正しか設定がなかったって言ってました。
規定の位置まで打ち込みます。
バックプレートとホーシングの接続部分に液体シーラーを塗布して組み付けます。
でないと水が入ってしまう。
僕が使っているのはワコーズのガスケットメイクです。
デフオイルまみれになったブレーキシューも交換します。
安心のアケボノ製です。
あとは組み付けて終わりです。最後にブレーキラインを切り離したので、ブレーキオイルのエア抜きをします。
これがあれば一人でもエア抜きができます。
以上で終わりです。
ガソリンスタンドでアルバイトをはじめ、その後指定整備工場へ就職。
働きながら、3級ガソリンエンジン、2級ガソリン自動車の整備資格を取得。2級整備士の資格を取得後整備主任に任命され、自動車検査員の資格を取得。
以後、自動車整備の現場で日々整備に励んでいます。
現役自動車整備士であり、自動車検査員。YouTuberもやっています。車の整備情報から新車、車にまつわるいろんな情報を365日毎日更新しています。TwitterやInstagram、YouTubeTikTokも更新しているのでフォローお願いします。