三菱のミニキャブバンで、型式がU62Vという車両ですが、信号待ちでエンストすることがあるということで入庫してきました。
エンジンをいろいろと点検したところ、今現在で故障と言えるところがないのでISCを清掃することに。
ちなみに、ミニキャブバンの場合、マニュアル通りにやるとISCを外すためにスロットルボディを取り外せという指示になっています。ですが、ちょっと急ぎということなので車上で取り外すことに。
エアクリーナーのBOXが非常に邪魔なんですが、エアクリーナーBOXを取り外すには結構手間なんで、取り付けだけ外してすこしフレキシブルに動くようにしておく。
エアクリーナーのダクトを外せばISCはなんとか外せます。
スロットルボディの下部にビス3本で取り付けられています。
カプラーを外してネジを外す。
すると外れるISCのサーボモーター部分。
基本的にこの車両はISCは清掃不可とされていますが、やはりアイドリング不安定になるという時に限り、軽く清掃することがマニュアル化されました。
本来ならISCをアッセンブリーで取り外して分解・清掃するのが一番なんでしょうが、それはNGとされています。ここも奥の通路までは掃除してはいけないと記載されています。柔らかい布でカーボンを拭うだけ。
こちらのサーボモーターも同様です。パーツクリーナーやキャブクリーナーの類はNGです。
ISCの通路に接する部分を柔らかい布で拭き取る。
こんな感じです。先っぽを外周に渡って綺麗に拭き取るだけです。
これだけしか3G83のISCバルブは清掃してはいけません。
あとはアイドリングを再学習させると、ある程度は良くなりました。
ミニキャブVのISCバルブ清掃でした。
ガソリンスタンドでアルバイトをはじめ、その後指定整備工場へ就職。
働きながら、3級ガソリンエンジン、2級ガソリン自動車の整備資格を取得。2級整備士の資格を取得後整備主任に任命され、自動車検査員の資格を取得。
以後、自動車整備の現場で日々整備に励んでいます。
現役自動車整備士であり、自動車検査員。YouTuberもやっています。車の整備情報から新車、車にまつわるいろんな情報を365日毎日更新しています。TwitterやInstagram、YouTubeTikTokも更新しているのでフォローお願いします。