一昔前、自動車の運転免許取得といえば9割ほどはマニュアル免許でした。
僕も車の免許は18歳の時に取得しましたが、AT限定免許で教習を受けている人は1割もいなかったんですよ。
あくまで僕の周りと山間地での話ですけど。
時代は変わってきましたね。この度会社にも新入りさんが数名入社されたんです。当然自動車整備士の会社に入るということで、マニュアルで当たり前だろうと。
車の会社って陸運局に登録書類を持っていく業務もあるので、新入りさんに登録に行ってもらうことがあります。そんな時、空いている会社の代車等で行ってもらうんですが、先日マニュアルの代車しか残ってなかった。
僕「今日は代車がマニュアルしかなかったけど、大丈夫ですか?」
新入りさん「いいえ。ダメです。私AT限定免許です!」
僕「・・・・・やっぱり?」
このようなやりとりがありました。僕の部署に配属された人は登録事務などを手伝ってくれる女の人です。平成生まれです!僕は心の中では
「もしかして・・AT限定免許なんじゃないかな?」
って予想していました。
なんとなく聞くに聞きそびれてしまい、その日に判明したんです。さらに聞いてみました。
僕「AT免許ですか!お友達などもやっぱりAT限定免許だったんですか?」
新入りさん「ええ。周りはみんなATでしたね。」
僕「やっぱり・・・」
これも時代の流れなのか?ということでちょっと調べてみたんです。
今車の免許を取りに行く人の比率というもの。
警察庁のHPに運転免許統計という資料があります。それを見た所、
全国平均で免許を取得する人のMTとATの割合比率は
MT4割
AT6割
となっているようです。これは当然等道府県によってはバラバラで、都道府県別の資料などをみてみると、どちらかというと山間地や田舎になればなるほどMTの比率が上がっていくのが読み取れました。
そうか。僕が高校生くらいの頃は、就職したら会社の車がマニュアルだと困るからマニュアルを取っておけ!とみんな口をそろえて言っていましたけどね。
今ではマニュアルを探す方が難しいですよね。それこそAT限定免許の人にキャブでチョーク付きの気難しいエンジンを搭載したマニュアル車のエンジンをかけてみてもらいたい(笑)
マニュアルはクラッチをOHしないといけないしお金がかかると思っている人もいるみたいですけど、上手い人が乗れば20万キロくらいOHしなくても問題なく使えますからね。
これは20万キロでクラッチがきれなくなったと入庫した車のディスクですが、ダンパースプリングが取れちゃってる。
ディスクの磨耗よりもディスク自体の寿命が先に来てしまった。この人は運転が上手いなぁと感心しました。
さあ!マニュアル、なくなってきましたね。どうしましょうかね?
ガソリンスタンドでアルバイトをはじめ、その後指定整備工場へ就職。
働きながら、3級ガソリンエンジン、2級ガソリン自動車の整備資格を取得。2級整備士の資格を取得後整備主任に任命され、自動車検査員の資格を取得。
以後、自動車整備の現場で日々整備に励んでいます。
現役自動車整備士であり、自動車検査員。YouTuberもやっています。車の整備情報から新車、車にまつわるいろんな情報を365日毎日更新しています。TwitterやInstagram、YouTubeTikTokも更新しているのでフォローお願いします。